令和の鉄の女だ。名手ルメールに導かれた7番人気
スターズオンアースは抜群のスタート。
有馬記念で圧倒的不利とされる大外16番枠からスムーズに好位2番手を確保した。最後の3角手前、内ラチに接触して
バランスを崩すも、強じんな足腰で瞬時にリカバー。4角からグッと加速し、ゴール前で逃げ粘る
タイトルホルダーを捉えた。勝ち馬
ドウデュースの勢いには半馬身屈したが、スターズは今日も最後まで全力。ルメールは「楽に2番手には付けられた。マイペースで運べたけど、最後の直線で右にモタれてしまったね」と振り返った。
健闘した愛馬を穏やかな表情で迎えたのは高柳瑞師。「ゲートは最近出ていたし、準備もしていたので無理せずあの位置に。そこは良かったけど、3角でラチにぶつかったり、直線で内にモタれたロスが大きかった」。中山は22年
フェアリーS(2着)以来の参戦。当時も見せた悪癖を惜敗の理由に挙げた。
それでも、あまたの強敵と戦いつつ、デビュー全12戦で3着以内に好走。春は東京マイルのヴィクトリアM(3着)で善戦し、今日は初挑戦の中山芝2500メートルでも崩れなかった。師は「この後は放牧に出して、また来年に向けてやっていきたい」と説明。どんなコース、どんな距離、どんな相手でも結果を残す現代版・鉄の女。来年もまだ強い
スターズオンアースの走りを見られる。
スポニチ