昨年覇者の
ウシュバテソーロ(牡6、美浦・
高木登厩舎)が、
東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)で連覇を狙う。
ウシュバテソーロは父
オルフェーヴル、
母ミルフィアタッチ、母の
父キングカメハメハの血統。ここまで31戦10勝。デビューから一貫して芝を走り、3勝クラスで足踏みが続いていたが、昨春からダートに転じて覚醒。オープン、リステッドを連勝して挑んだ昨年の
東京大賞典でGI初制覇。年明け初戦の
川崎記念も制すると、ドバイワールドCに参戦。後方から長く脚を使って差し切り、日本馬として11年
ヴィクトワールピサ以来となる勝利を手にした。その後は休養を挟み、秋初戦の
日本テレビ盃を快勝。前走の
BCクラシックで5着に敗れ、連勝は6で止まったが、現役最強ダートホースといっていいだろう。
JRA所属馬が出走できるようになった95年以降、連覇は04〜05年の
アジュディミツオー、10〜11年の
スマートファルコン、13〜14年の
ホッコータルマエ、18〜21年の
オメガパフュームの4頭。ただ、違う騎手での連覇となれば史上初となる。
レモンポップと一騎打ちの様相の
JRA賞最優秀ダートホースを勝ち取る上でも負けられない一戦。ダート界の横綱の走りに注目したい。