21年の
凱旋門賞を
トルカータータッソで制したR.ピーヒュレク騎手が、
中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)の
エピファニー(牡5、美浦・
宮田敬介厩舎)で
JRA重賞初制覇を狙う。
ピーヒュレク騎手は87年4月24日、ドイツ生まれの36歳。21年の
凱旋門賞を
トルカータータッソ、昨年の独ダービーを
ファンタスティックムーン、同じくオイロパ賞をインディアで制するなど、ドイツを代表するジョッキーの1人だ。
日本では今回が初騎乗となるが、14年には
ジャパンCで6着だった
アイヴァンホウ、15年には同じく18着だったイトウの攻め馬手として来日。レースで両馬に騎乗し、昨年9月4日に48歳で死去したF.ミナリク元騎手とは親友だった。ピーヒュレク騎手が
凱旋門賞を制した際は、20年7月の落馬事故で大ケガを負い、騎手生命を絶たれていたミナリク元騎手からプレゼントされた鞍を使用。ピーヒュレク騎手が引き上げる際、カメラに向けて自身の鞍を指差してアピールしたのは感動的なシーンだった。
そんなピーヒュレク騎手に対し、日本の関係者の期待も大きい。
中山金杯では上位人気が予想される
エピファニーとコンビを組む。以前は気性が幼く、折り合いに難しい面があったが、前々走の
ケフェウスSでオープン初勝利。前走のチャレンジCも勝負所で大外を回しながら0秒2差の4着だから、ここでもチャンスは十分ある。頼もしい相棒を得て、いきなりの重賞制覇で猛アピールとなるか。その手綱捌きに要注目だ。