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【地方競馬】スピーディキックが連覇を達成

デイリースポーツ
  • 2023年12月30日(土) 18時13分
 「東京シンデレラマイル・S3」(30日、大井)

 厳しい競馬を強いられたが、強いスピーディキックには関係なかった。直線でしっかりと抜け出し、ようやく今季初勝利&連覇を達成した。2着には4番人気のラブラブパイロが入り、上位2頭に「デイリー盃クイーン賞・Jpn3」(24年2月7日・船橋)への優先出走権が与えられた。3着には12番人気のサルサレイアが突っ込んだ。

 問題のシーンは4角入り口。内にいたサダムスキャットが外へヨレて、それにつられた3頭が外へ。さらにその外にいたのがスピーディキックだった。

 それでも力が違っていた。すぐに立て直すと、先に抜け出したツーシャドーを目がけてエンジン全開。ラスト100メートル手前で並ぶ間もなく抜き去り、ゴールへ一直線。あまりの強さに、ゴール手前で鞍上が小さくガッツポーズするほどだった。

 JRAとの交流重賞に挑戦し続けた一年。結果を出せなかった御神本にとっても喜びはひとしお。それだけに思わず早く出てしまった!?ようだ。「(4角のアクシデントに)無事に帰って来れてホッとしています。57キロも心配だったけど、最後は抜群の切れ味でしたね」と安堵の笑みだ。

 藤原智師も「当初は使う予定じゃなかったけど、オーナーやスピーディのために勝ちたかった」との思いで臨んだ一戦。1年ぶりに重賞タイトルを9個に上乗せした。ただ、4角のアクシデントで左脚を負傷。「外から見た分では大丈夫そうだけど…」と不安顔も。1コーナーでも外から寄られて位置を下げるシーン。“南関の砂女王”には厳しいレースを強いられたようだ。

 「やはりベストはマイルだね。マイルなら牡馬相手でも楽しみになる。一応、フェブラリーSも予定にあるけど、オーナーとジョッキーと相談して」と展望した。さらなる上のステージへ。今年の経験を生かして、勝負の年に乗り出していく。

提供:デイリースポーツ

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