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【追憶の中山金杯】07年シャドウゲイト クラスを飛び越え7馬身差圧勝 光った田中勝騎手の好判断

スポニチ
  • 2024年01月03日(水) 06時45分
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 昨年いっぱいで騎手を引退し、1月1日付で調教師免許を取得した田中勝春師中山金杯は93年(セキテイリュウオー)、03年(トーホウシデン)、07年(シャドウゲイト)と3勝しており、正月と聞いて思い浮かぶ騎手の1人だった。

 中でも07年のシャドウゲイトは強かった。2着アサカディフィート(当時9歳)に7馬身差をつける完勝。中山金杯の前に走った香取特別(1000万下=2勝クラス)も7馬身差で勝っており、クラスを飛び越えてのぶっちぎり劇となった。

 田中勝騎手の乗り方も素晴らしかった。冷たい雨がそぼ降り、芝は重。3番人気のシャドウゲイトは互角のスタートから前に出て、逃げの態勢に入った。

 しかし、1角で外からワンモアチャッターが先手を主張する。ここでむやみに抵抗することなく、サッと引いて2番手へ。その位置できっちりと折り合いをつけた。

 3角を過ぎて手応え良く上昇。迷わずワンモアチャッターをかわした。周囲を入念に見回して、後続が来ていないことを確認すると馬の気持ちのままに前へ。

 直線では、スタンドのどよめきとともに後続をちぎり捨てた。シャドウゲイトの強さの前に先団は総崩れ。2着アサカディフィートは4角15番手から突っ込んできた。

 実は香取特別シャドウゲイトとの初コンビだった田中勝騎手。2戦連続の圧勝劇に「前走も強いと思ったが…。オープンでこんなにうまくいくとは」と驚いた様子で語った。

 そして、こう付け加えた。「これが本格化したということだろう。先が楽しみになった」。予言?通りにシャドウゲイトはこの年の5月にシンガポールシンガポール航空国際Cを田中勝騎手の手綱で快勝した。

 実は馬だけでなく、“人”も覚醒した。田中勝騎手はこの年、皐月賞(ヴィクトリー)を筆頭に、中山金杯も含めてJRA重賞5勝。JRA・G1制覇は92年安田記念(ヤマニンゼファー)以来、15年ぶりだった。

 この年の京都金杯マイネルスケルツィが柴田善の手綱に導かれて勝利。関東馬がこのレースを制したのは初めてだった。ちなみに京都2Rではモチという名の3番人気馬が勝ち、正月気分にふさわしい馬として話題となった。

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