「
シンザン記念・G3」(8日、京都)
昨年暮れにJRA通算100勝を達成するなど、勢いに乗る
吉岡辰弥調教師(47)=栗東。辰年生まれの指揮官が、
シンザン記念に送り込むのは素質馬
ノーブルロジャーだ。キャリアは浅いがセンスは抜群。21年ユニコーンS(
スマッシャー)、
京都2歳S(
ジャスティンロック)に続くJRA重賞3勝目なるか。
昨年の12月24日阪神で、開業4年目にしてJRA通算100勝を達成。これまで着実に勝利を積み重ねてきた吉岡師が意気込み新ただ。「年々、馬の質が上がってきています。昨年は3歳馬がすごく活躍してくれましたね。厩舎の雰囲気もとても良かったです」と充実の表情で振り返った。
1976年生まれの“年男”。今年は節目となる開業5年目に突入する。前回年男だった12年前は、ちょうど調教師を目指し始めた時期だった。「昨年結果を出してくれた馬たちが、今年は上のクラスや重賞で走ることになります。昨年以上の結果を残したい」と言葉に力がこもる。
シンザン記念には
ノーブルロジャーがスタンバイ。デビュー戦で抜群の切れ味を発揮し、後続を楽に突き放して快勝した。最終追いは川田を背に、栗東坂路で単走追い。気合乗りは十分で、前へ前へと力強く脚を伸ばし、悠々4F53秒8-39秒4-12秒3を計時した。「ジョッキーは“非常に操作性がいい”と言っていました。前走を使ったことでスイッチが入っています。(それでいて)乗り手の指示を待てる」と指揮官は納得顔。「新馬からいきなり重賞だけど、能力は足りると思う」。スタートダッシュを決めて、人馬ともに飛躍の一年にしてみせる。
提供:デイリースポーツ