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京都金杯・G3」(6日、京都)
京都金杯は岩田康が鮮やかなイン突きで8番人気の
コレペティトールに初タイトルをもたらした。
ベテランの手腕がさえ渡った。混戦ムードのハンデ戦を内から鮮やかに差し切ったのは8番人気の
コレペティトール。道中7番手から直線に向いて力強く伸び、ゴール前で岩田康お得意のイン突きがさく裂。先に抜け出した
セッションを半馬身差かわして重賞初制覇を果たした。
鞍上は「枠番が出た時からチャンスがあると思って思い切って乗りました。出していった分、掛かったんですけど、馬の状態はすごく良かったです。最後まで諦めないで、自分の進路だけ見ていました。直線真ん中で内か外かと思ったんですが、内に切り替えて。結果的に一番いい選択になりましたね」と興奮気味に振り返る。
見事な手綱さばきが光ったその一方で、馬自身の充実ぶりも見逃せない。1964年生まれの年男・中竹師は所用のため不在だったが、戦前に指揮官が「以前に比べて馬体が強化され、ひばらにも幅が出た。成長を感じる」と話していた中でのG3制覇。伏兵視されてはいたが、終わってみれば当然の戴冠だったのかもしれない。
安田記念を連覇した
ソングライン、NHKマイルC王者の
シュネルマイスターがそろって引退するなど、マイル戦線は群雄割拠。淀で最高の結果を出した
ジャスタウェイ産駒が、ここから新たな風を吹き込んでいく。
提供:デイリースポーツ