2003年以降、1月の中山競馬場2000mを舞台に行われているレース。このコースは4角からスタートして、ゴール前の急坂を2度越える難コース。1角まで距離もあることから、とくに少頭数であればハイペースにはなりにくい。中山競馬場特有の機動力は不可欠だが、早熟性に加えて、スタミナに裏付けされた持続力も求められるコースだ。
◎
ジュンゴールドは小倉競馬場芝1800m新馬戦優勝馬。1枠1番からのスタートで道中は15頭立ての中団やや後方に位置していたが、勝負どころで前を射程圏内に捉えると、最後はケタ違いの瞬発力で後続を置き去りにした。前走の紫菊賞は5頭立て。無理に抑え込んだりせずに自分のペースで走った結果、向こう正面中ほどあたりから先頭を奪って、そのまま押し切った。いずれも強い内容だった。ダービー馬
マカヒキを近親に持つ
エピファネイア産駒。その血統どおりにスケールの大きさを感じさせる馬だ。
〇
マイネルフランツは
葉牡丹賞2着。前半1000m通過が61.7秒というスローペースで上がり3ハロンのレースラップが11.7、11.3、11.4という前残りの競馬だったが、勝った
トロヴァトーレとともに後方待機策から力強く脚を伸ばして2着。最後は瞬発力の差に屈したものの強い内容だった。
ゴールドシップ産駒だが曾祖母にスピードの塊のような
ダイイチルビーを持ち、長く良い脚を使える印象がある。コーナー4つの中距離戦は持ち味を生かせる舞台だ。
▲
アーバンシックは
百日草特別の優勝馬。半マイル通過48.6秒という完全前残りの流れから11.9〜11.7〜11.5〜11.3という加速ラップを大外から豪快に差し切った。札幌競馬場芝1800mで勝っている馬だから小回りコースで割り引く必要はないと思うが、前走の競馬を見れば長い直線コースの方が持ち味を生かせる印象だ。
ディープインパクトと同じ牝系の
スワーヴリチャード産駒で奥深さも感じる。
△
バードウォッチャーは
アパパネ産駒だから
アカイトリノムスメの半弟。東京競馬場芝1800mのデビュー戦は半マイル通過50.5秒というスローペースの流れを後方待機。11.6、11.5、11.3という加速ラップを推定33.5秒の末脚で差し切った。小回りコースでも侮れない瞬発力だ。
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ハヤテノフクノスケは京都競馬場内回り2000m戦で早め先頭から5馬身差で勝った前走の内容がよかった。最後に、前走
京都2歳Sのゴール前の脚が印象に残る△
ダノンデサイルの名前を挙げておく。母がBCジュ
ベナイルフィリーズ2着馬だから血統レベルも高い。