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【京成杯】ダノンデサイル重賞初制覇!クラシック戦線名乗り 55歳10か月23日横山典弘騎手が最年長重賞勝利自ら更新

スポーツ報知
  • 2024年01月15日(月) 06時00分
◆第64回京成杯・G3(1月14日、中山競馬場・芝2000メートル、良)

 2重賞が14日に行われ、第64回京成杯・G3(中山)は5番人気のダノンデサイルが重賞初制覇でクラシック戦線に名乗り。見事な手綱さばきをみせた横山典は自らのJRA最年長重賞勝利を塗り替えた。

 大外から力強く伸びて、牡馬クラシック戦線に名乗りを上げた。名手・横山典に導かれたダノンデサイルが初のタイトルを奪取だ。ゴール後に左手で小さくガッツポーズしたベテランは「いい伸びでした。いつも通り馬のリズムで、それが一番大事だから」と淡々と振り返ったが、自身の持つ最年長記録をあっさり55歳10か月23日に塗り替えてみせた。

 さすがの騎乗だった。道中は外めの5番手。人馬で呼吸を合わせスムーズに流れに乗った。4コーナーでは膨れ気味になったが立て直すと一気に突き抜け、2着馬に3/4馬身差。まだ若さを残すが、陣営は普段の調教で、鞍上はレースで、競馬を教え込んできた。「オーナーサイドに僕と調教師が自由にやらせてもらって、馬はそれに応えて伸び伸びと良くなってきている」と鞍上は愛馬の成長を実感していた。

 2着に息子の武史が乗るアーバンシックが入り、23年紫苑Sモリアーナ(横山典)、ヒップホップソウル(横山武)以来となる横山親子による重賞ワンツー。さらに安田翔調教師は前日に父の安田隆調教師が愛知杯(ミッキーゴージャス)を制しており、親子で2日連続の重賞制覇と、記録ずくめの勝利になった。

 次走について「完成するのは来年じゃないかと思っていたくらいですから。まだ緩いのでケアが大事」とトレーナー。まずは馬の状態が最優先されるが、皐月賞と同じ舞台を制し、3冠ロードが輪郭を帯びてきていることは間違いない。一昨年のセレクトセールで1億3500万円の高値で落札された素質馬が、初の勲章を手にスターダムを駆け上がっていく。(松末 守司)

 ダノンデサイル 父エピファネイア母トップデサイル(父コングラツ)。栗東・安田翔伍厩舎所属の牡3歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算4戦2勝。総獲得賞金は5313万2000円。重賞初勝利。馬主は(株)ダノックス。

スポーツ報知

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