GI・4勝の
ダイワスカーレット(牝20)が繁殖牝馬を引退。昨年末に繋養先の社台
ファームがインスタグラムにて発表した。
社台
ファームは写真と動画を添えてインスタグラムを更新。「年齢や体調のことなどもあり、本年をもって繁殖生活を引退することになりました」「今は悠々自適にのんびりと暮らしています」と伝えた。
ダイワスカーレットは
父アグネスタキオン、
母スカーレットブーケ、母の
父ノーザンテーストという血統。母は重賞4勝、半兄の
ダイワメジャーはGI・5勝を挙げている。現役時代は12戦8勝、2着4回。07年
桜花賞でラ
イバルの
ウオッカを下してGI初制覇。同年の
秋華賞と
エリザベス女王杯も制し、
JRA賞最優秀3歳牝馬と最優秀父内国産馬に選出された。4歳時の
天皇賞(秋)では
ウオッカと名勝負を演じてハナ差の2着。続く
有馬記念では71年の
トウメイ以来、37年ぶり4頭目の牝馬Vを達成した。その後は5歳時に左前脚に屈腱炎を発症。
有馬記念を最後に引退が決まった。
09年から生まれ故郷の社台
ファームで繁殖入り。
ダイワレジェンドが中央で4勝、
ダイワメモリーと
ダイワクンナナ、
ダイワエトワールが3勝を挙げている。初仔の
ダイワレーヌから10番仔の
スカーレットアリアまで10頭連続で牝馬を生み、結果的に最後の産駒となった11番仔の
グランスカーレット(牡3、栗東・
大久保龍志厩舎)が初めての牡馬だった。昨年には
ウオッカの孫かつ
ダイワスカーレットの曾孫にあたる「
スカーレットテイルの2023」が生まれ注目を集めた。