「東海S・G2」(21日、京都)
目下2連勝中の
ブライアンセンスが、勢いそのままに重賞初制覇を目指す。伸び盛りの4歳馬らしく、馬体が増えて
パワーアップ。精神面も成長したことで、レース内容にも進境がうかがえる。舞台は引き続き京都ダート1800メートル。岩田望との新コンビで初タイトルをつかみ取り、さらなる高みへと突き進む。
着実に条件戦を連勝してオープン入りを果たした
ブライアンセンス。ユニコーンS3着以来、2度目の重賞挑戦へ向けて小原助手は「ここで力試し」と、あくまでも挑戦者であることを強調した。
名手・モレイラに導かれて2連勝。特に、前走の花園Sは“神騎乗”とも言える手綱さばきでインから鮮やかに抜け出した。「道中で気が抜けるんです。追い切りでもそうですが、フワッとするところがあるんですよね。馬に任せると、どんどん下がっちゃう(笑)」と同助手。気を抜かさないよう、適度に
アクセルを吹かしながら直線で
トップギアへ。馬の特徴を瞬時に見極めるあたりが、さすが“マジックマン”だ。
舞台は連勝した近2戦と同じ京都ダート1800メートル。今回は中7週のローテだが、「この馬は短期で放牧に出たぐらいで、ほとんどトレセンで調整していますから。使いながら調教も動くようになってきました。京都まで輸送しても体は減りませんでしたからね。ここまでは順調です」と状態面に胸を張る。
17日の最終追い切りには、新たにコンビを組む岩田望が栗東から駆け付ける予定。「フワッとしても反応はするので、そのあたりを感じてもらえれば」と期待感を口にする。最近では
シャドウディーヴァや
フルデプスリーダーといった重賞ウイナーが現役を退いた
斎藤誠厩舎。「ウチは今、引っ張って行く馬がいないので。何とかそうなってほしいです」。成長著しい4歳馬が、厩舎に新風を吹き込む。
提供:デイリースポーツ