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若駒S(1月20日、京都・芝2000メートル、重)
若駒S・リステッドが20日、京都競馬場で行われ、単勝1番人気の
サンライズジパングが力強い末脚で豪快に差し切った。鞍上の
武豊は05年に
ディープインパクトと制したクラシックへの出世レースで18年ぶりのVとなった。
大外から飛んできた。4角では手綱を押されても最後方。絶望的な位置だったが、直線で突然目覚めた。
武豊が左ステッキを振り下ろすたび、ギアを上げるように加速。内で必死に踏ん張る
ミカエルパシャをラスト50メートルでとらえると、最後は追わずに1馬身3/4差をつけた。
「ダメかと思ったわ。直線に入って、ムチを入れてからはいい反応をしてくれた」と鞍上は冷静に分析。ダートの未勝利Vに続く騎乗時2戦2勝と好相性で、同レース最多となる8勝目をプレゼントしてくれた相棒を「ポテンシャル高いんですよ」とたたえた。
昨秋の
JBC2歳優駿で2着。本来は砂の交流重賞路線を使うはずだったが、昨年暮れの
全日本2歳優駿と今週17日の
ブルーバードCは賞金面で出走できなかった。しかし、芝に矛先を向けた昨年末の
ホープフルSで3着に入り、今回も快勝。答えは出た。「ダートに使おうと思っても(除外などで使えず)芝の方、芝の方に行ったのにね…。
皐月賞(4月14日、中山)までは間隔が空くので、(報知杯)弥生賞(
ディープインパクト記念・3月3日、中山)か
若葉S(同16日、阪神)を使えれば」と来年2月で定年引退の音無調教師は笑顔で説明。当面の“二刀流”を封印した
キズナ産駒がラストクラシックを彩っていく。(山本 武志)
スポーツ報知