「東海S・G2」(21日、京都)
待望のタイトル獲得だ。2番人気の
ウィリアムバローズが、4度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。好位から鮮やかに抜け出す正攻法の競馬でラ
イバルたちを圧倒。
フェブラリーS(2月18日・東京)の優先出走権を手にし、ダート界の新たなスター候補に躍り出た。2着には1番人気の
オメガギネス、3着には4番人気の
ヴィクティファルスが入った。
抜群の手応えで2頭並んで直線へ。外からピタリとマークしてきた
オメガギネスとの一騎打ちを、
ウィリアムバローズが力でねじ伏せた。「
オメガギネスがいるのは分かっていたので、それさえしのいでくれたらと思っていました。強い内容でしたね」と坂井が振り返るように、最有力視されていたラ
イバルを最後は振り切った。
鞍上にとっては新馬戦、そして前走のみやこS3着に続く3度目のコンビ。「デビュー前に調教で乗った時から走る馬だと思っていました。重賞でも惜しいところにきていたし、ようやくこの子にタイトルを取らせてあげられて良かった」と充実の汗をぬぐった。
上村師は「この馬のレースに持ち込んでくれた。真っ向勝負で強い競馬だったね」と大仕事を成し遂げた人馬を称賛。未勝利勝ちから3連勝するなど高い素質を示しながらも、体質の弱さもあり大事に使ってきたが、6歳を迎え「ようやく完成した」としみじみ。待ちに待った重賞初制覇が、その証拠だろう。
フェブラリーSの優先出走権を獲得した。今後については状態を見ながら判断する考えだが、「もう一つ上のメンバーでも頑張ってくれると思う」と坂井も太鼓判を押すように、ダート界の頂点は既に視界に入っている。
提供:デイリースポーツ