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待たれる第二のグリーングラス 出産シーズンを迎えた馬産地から“青森産”の名馬を回想

  • 2024年01月25日(木) 07時45分
 年が変わって早1カ月が経とうとしているが、出産シーズンを迎えた馬産地からは続々と新たな仔馬の誕生が報告されている。先日もGI9勝の名牝アーモンドアイの3番仔誕生がニュースになり、SNSを中心に大きなトレンドとなったばかりだ。日本における競走馬の馬産地といえば、大半を占めているのが北海道。他には夏に限定競走が組まれている九州産馬などが挙げられるが、かつて青森県が一大馬産地だったことはご存知だろうか。

 日本ダービーは47年マツミドリ、54年ゴールデンウエーブ、55年オートキツ、57年ヒカルメイジ、58年ダイゴホマレ、59年コマツヒカリ、62年フエアーウインで7勝。また、有馬記念も58年オンワードゼア、62年オンスロート、67年カブトシロー、78年カネミノブ、79年グリーングラスと5勝している。カブトシローは人気になると凡走し、人気を落とすと激走したことから、「新聞の読める馬」の異名をとった。

 また、グリーングラステンポイントトウショウボーイとTTGを形成。76年には菊花賞、78年には天皇賞(春)も制し、歴史的名馬として語り継がれている。ほかにもカネミノブ母カネヒムロは僅か384kgでオークスを制した最軽量でのGI勝利記録保持者。この記録は現在も破られておらず、"小さなアイドル"で知られるメロディーレーンもなしえていない。

 しかしながら近年、青森県の生産頭数は2桁で推移している。JRAのGI制覇は01年阪神JFのタムロチェリーが最後。同じく重賞制覇も20年ダイヤモンドSミライヘノツバサが最後となっている。だが、先々週の京成杯ではハヤテノフクノスケが4着に健闘。地方でもサルサディオーネギシギシといった強豪も出ているので、いつ超大物が出ても不思議はない。第二のグリーングラスが現れる日を楽しみに待ちたい。

【00年以降の青森産馬のJRA重賞勝ち馬】
タムロチェリー(父セクレト)…01年阪神JF、小倉2歳S
カッツミー(父サッカーボーイ)…02年ラジオたんぱ賞
マイネレーツェル(父ステイゴールド)…08年フィリーズレビューローズS
ミライヘノツバサ(父ドリームジャーニー)…20年ダイヤモンドS

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