「第29回
シルクロードS」の出走馬が25日、確定。デビュー4年目の
永島まなみ(21)は所属厩舎の9歳馬
トゥラヴェスーラとのコンビで自身7度目の
JRA重賞に騎乗。先週AJC杯を制した
レイチェル・キング(33)に続く女性騎手4人目の
JRA平地重賞制覇に挑む。
昨年50勝を挙げる活躍を見せた
永島まなみ。9歳の
トゥラヴェスーラとのコンビで自身7度目の重賞に騎乗する。所属する高橋康厩舎の馬とのコンビで重賞に挑むのは初めて。騎乗決定は昨年のラスト騎乗だった12月28日の阪神10Rで自厩舎の
カネフラを勝利に導いた後に知らされた。「高橋先生から声をかけていただいて。厩舎一のベテランでGIでも活躍している看板馬。びっくりして“本当ですか”と聞いてしまいました。凄くうれしかったです」。
重賞で2着3回の実力馬。過去3回のG1
高松宮記念でも4→4→3着と好走した。レースで騎乗するのは今回が初めてだが昨年、
高松宮記念の2週前追い切りに騎乗。「馬の沈み方が凄くて全然違った。体の軸がしっかりしていましたね。いつか乗せていただけたらいいなと思っていました」。中間は2週前、1週前追いに騎乗。「2週続けて乗って感触はつかめたと思います」と目を輝かせる。
デビュー8年目のパートナーは鞍上よりもキャリアが長く頼もしい存在だ。「普段、馬房にいる時はちょっとやんちゃな男の子という感じですが、乗り出すといいスピードで真面目に走ってくれる。“トゥラヴェ先生”みたいな立場。教えてもらって全力を出し切れれば」と意気込む。
先週は女性騎手キングがAJC杯で重賞制覇。「レースを見ましたけど凄いなと思いました」と刺激も受けた。永島は今年、47鞍に騎乗するも2着(2回)が最高着順。「勝てていなくて焦りもありますが、焦ってもいいことはないですから。力のある馬に乗せてもらえますので最大限、力を出せるように頑張りたいなと思います」
氷点下まで冷え込んだ木曜朝の栗東トレセン。悪天候の中、次々と調教にまたがった鞍上は「元気な馬に乗って
アドレナリンで体を温めてます」と笑った。騎乗依頼を聞いてから1カ月。待ちに待った大一番が迫ってきた。「勝てればうれしくて崩れ落ちるかもしれません(笑い)」。歓喜のウイナーズサークルでは最高のまなみん
スマイルが待っている。
◇永島 まなみ(ながしま・まなみ)2002年(平14)10月27日生まれ、兵庫県出身の21歳。21年3月、栗東・高橋康厩舎所属で騎手デビューし、
JRA通算1352戦78勝。父・太郎氏は兵庫競馬所属の元騎手で現在は調教師。スポニチチャンネルでは趣味の料理を披露。「この前はローストビーフを作りました。これからはレストランで出てくるような、おしゃれなものを作りたいです」。最近の
マイブームは韓国ドラマ「
ペントハウス」。1メートル59、45キロ。血液型A。
スポニチ