ギリシャ競馬が現地時間1月30日をもって開催中止となったことが、
マルコポーロ競馬場のホームページで発表された。騎手や所属馬の今後が公表されるなど、事実上の廃止とみられる。
同競馬場はギリシャ唯一の競馬場で、首都アテネから車で30分ほどに位置する。発表によると現役競走馬が172頭にまで減少しており、16年〜23年までの7年間に1億30万ユーロの赤字。運営会社があらゆる投資や、魅力向上、宣伝活動を行ってきたが、改善の見込みがないとしている。また、騎手や従業員への補填、支援策も発表。所属馬を他施設へと輸送するための、補助金についても触れられている。
国際セリ名簿委員会のデータによると、2022年の生産頭数はわずか20頭。年間263レース(平地のみ)の実施にとどまっていた。なお参考までに、日本では同年に7,782頭が生産され、16,739レースが行われた。
アジア圏ではマカオ競馬が今年4月1日、
シンガポール競馬が今秋での廃止が伝えられている。