かつてのG1馬が意地の復活を果たすか。唯一の木曜追いとなった
ドルチェモアは、Wコースで実戦想定の3頭併せ。3馬身ほど後ろからじっくり脚をため、直線は最内へ。鞍上が手綱を動かすと一気に加速した。ラスト1Fは11秒1(5F65秒2)の切れ味で、
ニコラウス(3歳1勝クラス)と併入。改めて高いポテンシャルをアピールした。上原佑師は「後ろで我慢させてしまいを伸ばすイメージ。申し分ない動きでした。今日はブリンカーからチークに替えたけど、本番は何も着けなくても大丈夫かな」と前向きだった。
デビュー3連勝で22年
朝日杯FSを制し、
最優秀2歳牡馬の座に輝いた逸材。しかし、レース中の精神面が安定せず、その後の7戦は大敗が続いている。「今日もゴール後に少しやめるようなしぐさがあった。それでも着実に前進気勢は戻ってきているんです。ゲート難も改善されているので。体や動きはさすがというところを見せてくれている。どうにかきっかけをつかめれば」と同師。馬具を試行錯誤し、1日は
テンションを保つために間隔が詰まった木曜追いを敢行。もがき苦しむ2歳王者が、復活への糸口をつかもうとしている。
スポニチ