クラシックの最重要
ステップ「第58回
共同通信杯」は昨年の
朝日杯FSを制した
最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルを筆頭に例年以上!?の好メンバーがそろった。キャリア1戦で挑む
ベラジオボンドは年末の阪神新馬戦を3馬身差で快勝した逸材。先週の
きさらぎ賞を差し切った
ビザンチンドリームのように、新馬Vからの連勝でクラシックに名乗りを上げるか。
春のクラシックにつながる一戦。12年以降、
共同通信杯で3着以内だった馬のうち15年2着
ドゥラメンテは
皐月賞&ダービーの2冠制覇、ほかにも6頭が
皐月賞を勝ち、3頭はダービーを制した。注目の登竜門にキャリア1戦で挑むのが上村厩舎の
ベラジオボンドだ。
23年の
JRA開催最終日に行われた12月28日の阪神でデビュー。好位でスムーズに流れに乗り、上がり3Fは最速33秒9をマークして楽々と抜け出した。3馬身差のVは昨年12月の阪神新馬戦勝ち馬17頭の中で先週の
きさらぎ賞を制した
ビザンチンドリームと、この馬だけ。担当の上村助手は「競馬のセンスがあって、いい勝ち方だった。レース後もすぐに息が入っていてびっくり。こんな新馬は初めて。心肺機能は一級品だと思う」と素材を評価する。
昨年5月に開催された千葉サラブレッドセールで最高価格1億1000万円(税込み)で落札された逸材。1つ上の僚馬
ベラジオオペラも同セール出身の同じ
ロードカナロア産駒。その先輩も2戦目で東上して
セントポーリア賞を勝ち、続くス
プリングSで重賞制覇を飾った。管理する上村師は「昨年の今ごろのオペラと似ている。緩さはあるけど、持っている能力はあると思う」と期待を寄せた。
キャリア1戦で挑んだ馬は過去10年で5頭が連対。15年
リアルスティール、22年
ダノンベルーガが勝っており、素質はあれば通用する。初めての左回りについても、上村助手は「普段の調教でまたがる岸本助手も“左回りの方がしっくりくる”と言ってくれている」とむしろ歓迎。「いろいろ勉強することはあるけど力試しするなら東京コースはいいと思う」。伸びしろたっぷりの素質馬。ハイレベルな登竜門で結果を出せばクラシック制覇も見えてくる。
スポニチ