JRAは6日、24年度の騎手免許試験(新規)の合格者を発表。尾形厩舎(美浦)の
坂口智康助手が障害免許で合格した。競馬学校創立後で騎手経験がなく調教助手から騎手となるのはJRAでは初となる。
坂口助手は中学生の頃に
中央競馬の騎手になりたいと思っていたが、当時は視力の問題で受験資格を満たしていなかったことから断念。馬に携わる仕事をするために、高校で馬に乗り、専修大の馬術部では副主将を務めた。16年から美浦トレセンで働き始め、調教師を目指していたが、22年度に
小牧加矢太騎手が合格したことをきっかけに、自分にも受験資格があることを知り、猛勉強して2度目の受験で合格した。
「うれしい気持ちは当然ですが、今はホッとしています」と笑顔を見せる。前例がないだけに、ここまでの道のりは並大抵のことではなかったはずだ。今後の目標については、「競馬のレースに関しては素人なので、大それたことを言える立場ではないと思っています。ただ、僕のような経歴でもジョッキーになれると思っていただければうれしいですね。競馬の世界、障害のレースを盛り上げられる存在になれたらいいです」と意気込みを語った。
提供:デイリースポーツ