2月末で引退することが決まった川島信二騎手が、かつての盟友・
オースミハルカの最後の産駒となる
ナリタマフディー(牝3、栗東・
高橋亮厩舎)で勝利を狙う。
川島騎手は
JRAで重賞5勝を含む通算341勝。とりわけファンが真っ先に思い出すのは、
オースミハルカとの名コンビだろう。全22戦のうち、17戦で騎乗。03年の
クイーンSでは圧倒的1番人気だった
ファインモーションの猛追をクビ差退けて、鮮やかな逃げ切り。04年には
クイーンS、
府中牝馬Sと重賞を連勝し、
エリザベス女王杯でも
アドマイヤグルーヴの2着に健闘。05年の
エリザベス女王杯でも
スイープトウショウの2着に逃げ粘るなど、人馬一体の走りで牝馬重賞戦線を沸かせた。
川島騎手は
オースミハルカ産駒の
オースミイチバンや
オースミラナキラなどでも白星を積み重ねてきた。そして今週末、唯一の現役馬である最後の仔の
ナリタマフディーと、日曜京都6Rの3歳未勝利(芝2000m)に挑む。昨年10月の2歳新馬(京都ダ1800m)は5秒7差の14着、続く同12月の3歳未勝利(阪神ダ1400m)は2秒4差の13着と敗れたが、今回は初芝なので一変があるかも。川島騎手は初騎乗。母の背中を、そしてこの血統を知り尽くした鞍上の好リードに期待したい。