日曜小倉9Rの
あすなろ賞(3歳・1勝クラス・芝2000m)は隠れた出世レースだ。過去の勝ち馬には
皐月賞馬の
エポカドーロを筆頭に、
アドマイヤデウスや
エキストラエンド、
マウントロブソンや
ファルコニアなど、後の重賞勝ち馬がズラリと並ぶ。先々につながるという意味では、
小倉大賞典にも負けない冬の小倉の大一番といえる。
今年の主役は
サトノシュトラーセ(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)だ。前々走の未勝利(京都芝2000m)を5馬身差で圧勝。前走の京都2歳Sは先団外から渋太く脚を使い、0秒1差の3着だった。しかも勝ったのが続く
ホープフルSで2着の
シンエンペラー、4着が同じく
京成杯を制した
ダノンデサイルだから価値大。自己条件の今回は負けられない一戦となる。
これに続くのが
オールナット(牡3、栗東・
高野友和厩舎)だ。前走の京都2歳Sは番手から甘くなり、
サトノシュトラーセに先着を許しての7着。ただ、当時は先行馬に厳しいペースだったので、展開や立ち回り一つで差は詰まるだろう。GIを2勝した
ショウナンパンドラの半弟という血統構成からも、まだまだ見限れない存在だ。
他にも
札幌2歳Sで1番人気だった
ガイアメンテ(牡3、栗東・
須貝尚介厩舎)、中京で新馬勝ちの
ミッドナイトホーク(牡3、栗東・
四位洋文厩舎)など、将来性溢れる馬が顔をそろえた。どの馬が冬の小倉からクラシックに飛躍するのか、是非注目してほしい。