中山開幕を飾るG2「第98回
中山記念」が25日に行われ、7番人気
マテンロウスカイが重賞初制覇。鞍上の
横山典弘(56)は自身が持つ
JRA重賞最年長勝利記録を更新(56歳3日)。
中山記念6勝目で同レースの最多V記録も更新した。
雨中の決戦で名手の技が光った。好スタートを切った
マテンロウスカイ。鞍上・横山典の視線は、隣枠の逃げ馬
ドーブネに送られる。その動きに乗じてスカイも前へ。1角手前ではわずかな隙間を逃さず“絶好”ラチ沿いを早々と確保。名手だからこそなし得る、全く無駄のないエスコートだ。
1000メートル通過は58秒6。雨馬場を考えればハイペースとも言える。だが名手は動じない。「速いペースとは感じていなかった。良いリズムで走ってくれていたよ」。内々ロスなく回り相棒のスタミナを温存すると、直線入り口ではスッと
ドーブネの外へ。ようやくGO
サインを送るとスカイはその指示にきっちり反応。重い馬場も苦にせず力強く伸びて、楽々と重賞初制覇を飾った。
スカイを管理する松永幹師は競馬学校第2期生の同期。いつもは冷静沈着なベテランも「うれしいね。松永厩舎で勝てて良かった」。盟友との勝利に喜びもひとしおだ。松永幹師も「ジョッキーと話した通りになった。スカッとしましたね」と会心Vに笑みがこぼれた。
23日に56歳の誕生日を迎えたばかりの横山典。今年の
京成杯で更新した
JRA重賞最年長V記録を再び塗り替えたが「いつでも勝てればうれしいよ」と気にしない。スカイの次走は未定だが、今後は
大阪杯(3月31日、阪神)を含めG1が視野に入る。同期コンビでさらなる大舞台を目指す。
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マテンロウスカイ 父
モーリス 母レッドラヴィータ(母の
父スペシャルウィーク)19年2月5日生まれ セン5歳 栗東・松永幹厩舎 馬主・寺田千代乃氏 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績17戦5勝(重賞初制覇) 総獲得賞金1億7895万1000円 馬名の由来は「摩天楼+空」。
スポニチ