3着までに
桜花賞の優先出走権が与えられる
トライアル。春らしいレース名が季節の移り変わりを感じさせる。本番と同じ舞台で行われるだけあって重要性は高く、過去10回の
桜花賞で3着以内になった30頭中、9頭は前走
チューリップ賞組だった。
1.阪神JF組強し
過去10回で、前走が阪神JFだった馬は[8-1-5-11]で複勝率56.0%と圧倒的。5着以内だった馬に限定すると[8-1-5-5]で複勝率73.7%にも上る。ワンツーは少ないので紐穴狙いは面白いが、完全な逆張りは分が悪い。
2.キレ味が要求される
22年は
ナミュールが33秒9の上がりで差し切り勝ちを収め、20年の勝ち馬
マルターズディオサも上がり3ハロンは33秒9をマーク。19年も上がり34秒0以下の馬が上位を独占し、18年は
ラッキーライラックが上がり33秒3で勝利した。道悪で行われた年、昨年の
モズメイメイの逃げ切り(それでも上がりは34.1秒)を除けば、近年は34秒0を切る上がりが要求される傾向。
3.前走の4角位置に注目
過去10回、前走で4角先頭の競馬をしていた馬は[1-0-1-7]。3着以内に入ったのは、昨年の
モズメイメイと20年3着の
レシステンシアだけだ。また、4角2〜5番手も[2-3-4-53]で複勝率14.5%にとどまる。対して、前走で4角7番手以下だった馬は[8-6-5-40]で複勝率32.2%、前走10番手以下に絞っても[4-3-4-15]で複勝率42.3%。
ガルサブランカは
イクイノックスの半妹で、初戦を上がり3F32.8秒で勝ち、2戦目を33.2秒の上がりを使って2着している。どちらも好位からそれだけの脚を使っていて、多頭数でペースが流れればさらに切れが生きてきそうだ。