「フィリーズR・G2」(10日、阪神)
跳ね上がるチップが脚さばきの力強さを物語っていた。
コラソンビートは6日、栗東坂路で単走追い。仕掛けられると、余裕十分の手応えで一気に加速し、4F51秒7-38秒4-12秒4の好時計をマークした。伊藤助手は「競馬に向けて1本、速い時計を出したいと思っていました。乗っていて54秒ぐらいかなという感じでしたが、馬が自分で動いてくれた。これでスイッチが入るかな」と納得の表情を浮かべた。
前走阪神JFは切れ味を発揮した上位2頭に先着を許したものの、自分から勝ちに行く積極的な競馬で、勝ち馬に0秒2差。初のG1でも存在感を放った。「内容としては一番強かったんじゃないかな。馬もよく頑張っていた」と、同助手は改めて能力の高さにうなずいた。
今回、初めての栗東での調整。「慣れるまでに時間がかかりました」と最初は戸惑いを見せていたものの、「まずは環境に慣れることを優先に、調整を進めてきました。レースに向けて整ったと思います」と不安はない。そして、2戦2勝と負けを知らない千四が舞台。2歳コースレコードVを飾った京王杯2歳Sからも、実績はメンバーの中で頭一つ抜けている。
「
桜花賞に向けていい形でレースを迎えられたら」と同助手。1カ月後に迫る春の大一番へ最高のスタートダッシュを切ってみせる。
提供:デイリースポーツ