本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に
日経賞(GII)と
毎日杯(GIII)、日曜日に
マーチS(GIII)と
高松宮記念(GI)が行われます。その中から中京競馬場で行われる
高松宮記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
高松宮記念における所属別成績を見ていきます。過去10年の
高松宮記念では関西馬が7勝2着7回3着5回と良績を残しています。ただ、この内5番人気以内の支持を集めていた馬が5勝2着6回3着4回となっており、関西馬に関しては人気馬を中心に見た方がいいかもしれません。
一方、関東馬は2勝2着3回3着5回と劣勢です。しかし、複勝回収率は284%と高い数値を残しています。関東馬は6番人気以下だった馬が1勝2着2回3着3回となっていますので、人気薄を狙うならば関東馬には注意したいところです。
外国馬に関しては2頭が出走し1勝のみとなっていますが、もう1頭も5着と掲示板に載っていますし人気以上には走っています。今年は香港から
ビクターザウィナーが参戦を予定していますので、相手候補として一考の余地はありそうです。
続いては、過去10年の
高松宮記念での前走人気別成績です。過去10年の
高松宮記念では、前走5番人気以内の馬が7勝2着8回3着7回と好成績。単勝回収率96%、複勝回収率95%とまずまずの数字を残していますし、前走である程度の人気を集めていた馬が中心と言えます。
一方、前走6番人気以下だった馬は1勝2着2回3着2回。馬券に絡んだ5頭は全て前走で重賞に出走し、この内の4頭が前走5着以内の成績を残しています。残る1頭も6着と大負けはしていませんでした。前走で人気薄だった馬に関しては、その時のレース格や着順などをチェックして評価を決めたいところです。
それでは早速ですが、今週の
高松宮記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆波乱を予感させる本命候補
ディヴィーナ ここが引退レースとなる本馬。ラストランが初の芝1200mになりますが、これまでのレースで折り合いに苦労するような面も見られていましたし、自分のリズムで走れるこの距離はプラスに働く印象はあります。
今回の舞台となる中京競馬場では7戦して4勝2着2回4着1回と安定感抜群。昨年の
中京記念(GIII)でも2着と好走していますし、中京競馬場に高い適性を感じさせます。近2走は結果を残せていませんが、2走前の
エリザベス女王杯(GI)は距離が長かった印象ですし、前走の
香港マイル(G1)は世界の強豪相手で致し方ない面はあります。今回は距離短縮、実績のある競馬場になりますし、変わり身があっても驚けません。人気薄での出走になりそうですが、侮れない1頭と言えるのではないでしょうか。
ロータスランド 昨年の
高松宮記念で6着。直線では前が壁で外へ進路を切り替えるロスがありながらも、しっかりと脚を使い上位との差を詰めた内容は評価できるものでしたし、この条件への適性を十分に感じさせる走りを見せていました。
ここ2走は結果を残せていませんが、2走前の阪神C(GII)6着は直線に入ったところで前にスペースがなく追い出しを待たされるロスがありましたし、前走の
京都牝馬S(GIII)では外が伸びる馬場の中を最内から差す形で6着と力を出し切って負けたとは言い切れません。どちらからと言えば差し脚を活かすタイプですので展開次第の面はありますが、末脚の威力を活かす流れになれば浮上の余地は十分にあるはずです。人気はなさそうですが注意したい1頭です。
ルガル 前走の
シルクロードS(GIII)は先行した馬が軒並み凡走する流れを2番手から追走。直線に向くとあっさりと抜け出し3馬身差で快勝。
アグリや
トゥラヴェスーラなど短距離重賞で活躍する馬も出走する中でこのパフォーマンスですし、非常に価値のある勝利と言えるのではないでしょうか。
月曜日時点での週末の中京競馬場の天候を見ると雨が降る予報も出ています。道悪での競馬になる可能性もありますが、
ルガルは不良馬場で行われた昨年の橘S(L)を5馬身差で圧勝していますし馬場に関しての心配はなさそうです。GIで相手は強くなりますが自身の力を出し切ればチャンスは十分にあるのではないでしょうか。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!