未勝利、
アルテミスSと連勝中の
チェルヴィニア(美浦・
木村哲也厩舎)。次走は
桜花賞(4月7日・阪神芝1600m)への出走を予定しており、現在、栗東に滞在中。今朝20日はレースに向けた2週前追い切りを朝一番のCWで行っている。
木村哲也厩舎はこの時間帯に4頭が追い切っているが、
大阪杯(3月31日・阪神芝2000m)への出走を予定している
ジオグリフは
ウンブライルとの併せ馬。この2頭が先に入場し、これに
サスツルギが続いて、そして最後の
チェルヴィニアが入場。後ろの2頭が併せ馬かと思われたが、6F標識で2頭の差は2秒近くあり、
チェルヴィニアにとっては前を目標にするような感じだった。
3コーナー手前から少し遅くなったラップが、4コーナーを抜けるあたりから徐々に加速を始め、いい感じで直線に向く。ただ、自ら手前を替えることはなく、鞍上が大きなアクションで指示を送ってからの手前替え。そして、ラスト1F標識を過ぎたところでは自ら走る気持ちを出すというよりも少し突っ張るような走りにも見えた。
時計は6F84.6〜5F70.0〜4F55.5〜3F40.2〜2F25.8〜1F12.6秒。レース自体が左回り経験しかなく、追い切りもほとんど左回りの経験。今回の美Wでの追い切りから右回りの経験が増えたとはいえ、栗東は初めて、CWは初めてという追い切り。それゆえにこの見た目は想定できることだったし、来週以降、栗東に慣れてどのような走りを見せてくれるか。非常に楽しみな存在ではある。
(取材・文:井内利彰)