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【高松宮記念】ロータスランド 有終ごぼう差し!辻野師「雨が降れば降るほどいい」

スポニチ
  • 2024年03月23日(土) 05時16分
 今春もG1企画「展開王」が紙面を熱く盛り上げる。今年の高松宮記念は6年ぶりに外国馬が参戦。スプリント頂上決戦にふさわしいスピード自慢が集まった。前に行く馬がそろい、ハイペース必至。展開に加え、土日は悪天候で道悪は避けられない。担当する大阪本社・田村達人(31)は末勝負に徹する道悪巧者ロータスランドに◎を打った。

 ワンターンで行われる中京芝6Fは向正面の真ん中あたりがスタート地点。上り坂を120メートル進むと、直線までスパイラルカーブの緩やかな下り坂に入る。直線距離は412・5メートル。ゴール手前の340メートルから100メートルの急坂(高低差2メートル)が待ち受けており、それを駆け上がって最後の平たん240メートル。見た目はシンプルだが、かなりタフなコース形態。スピードだけで押し切れる舞台ではない。

 スプリント戦らしく、香港馬ビクターザウィナーをはじめ、快速馬がそろった。香港馬はスタートが速くスピードも相当だが、昨秋のセントウルSを逃げ切ったテイエムスパーダが、今回も自身のスタイルを貫いてハナは譲らない。スプリント初参戦のウインカーネリアン、昨年のスプリンターズSを制したママコチャが7枠から気合をつけて好位置を取りにいく。マッドクールルガルがその直後。序盤から激しいポジション争いが繰り広げられる。テイエムスパーダはため逃げではなく、気分良くスイスイ飛ばすタイプ。中団のプレッシャーもかけられながらの先行勢は、道中で息を入れるタイミングがない。最後の急坂で苦しくなる先行勢。ゴール前で前と後ろがガラリ入れ替わる。

 本命は末勝負に徹する馬から選びたい。ソーダズリングロータスランドで迷ったが天気予報は土曜がずっと雨で、日曜も午後から傘マーク。道悪適性を考えて後者に本命を打つ。高松宮記念は3年連続の参戦で、重馬場だった22年は中団から差して首差2着。あと一歩のところまで迫った。泥んこ馬場で行われた昨年は4角で少し窮屈なシーンもあり0秒5差の6着に敗れたが、道悪は【3・2・0・1】と得意。管理する辻野師は「雨は降れば降るほどいい」と荒れ馬場を歓迎する。

 アイドルホースメイケイエール、良血ディヴィーナと同じく今回がラストラン。最終追いは、併せ馬できっちり仕上げてきた。ここ3走で上がり3F最速が2回。7歳でも肉体的な衰えは全く感じない。後方待機から先行勢をまとめて差し切る。

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