「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」
来週からは4月。いよいよ3歳馬のクラシックシーズンが本格化する。昨年は大井の
ミックファイヤが目覚ましい活躍を見せた。デビューから無敗で
羽田盃、
東京ダービー、
ジャパンダートダービーの南関東3冠を制覇。01年の
トーシンブリザード以来となる史上2頭目の快挙を成し遂げた。今年はどんな馬が現れるのだろうか。
記者が担当する兵庫県競馬では、24年から兵庫3冠のレース体系が変わる。23年までは
菊水賞、
兵庫チャンピオンシップ、兵庫ダービーだったが、今年からは
菊水賞(4月3日、園田)、新設の西日本クラシック(5月1日、園田)、名称変更の兵庫優駿(7月1日、園田)に内容を刷新する。
今年の兵庫3冠に向けて、期待を一身に集めてきたのが
マミエミモモタロー。デビューから無傷の5連勝で昨年の最優秀2歳馬。名付け親が人気漫才師の
ハイヒール・
モモコで初めは話題先行だったが、重賞3連勝の快進撃で出世街道の先頭を独走してきた。
2月に放牧先での休養から園田に帰厩。1冠目の
菊水賞に直行する予定だったが、3月の中旬に陣営は回避を決めた。「脚元がモヤモヤする。歩様が悪いわけではないが…。使えないこともないが、無理をさせることもないので、
菊水賞は断念した。大事を取って、しばらくは休養させる」と諏訪貴師。今のところ、復帰の時期は未定だ。
出世頭が不在となり、
菊水賞は一転して混戦模様となった。現時点の予備登録馬では
クラウドノイズ、
トウケイカッタロー、
ミスターダーリン、
ウェラーマンら有力候補になるだろう。(
地方競馬担当・中山伸治)
提供:デイリースポーツ