◆第68回
大阪杯・G1(3月31日、阪神競馬場・芝2000メートル)
春のG1シリーズ第2弾、第68回
大阪杯は31日、阪神・芝2000メートルで争われる。昨年の
皐月賞馬
ソールオリエンスは、当時の鞍上・横山武が3戦ぶりのコンビ復活に燃えている。
このままでは終われない。昨年の
皐月賞馬
ソールオリエンスは、そのG1初勝利を最後に勝利から遠ざかっている。昨年の
菊花賞(3着)以来、3戦ぶりにコンビ復活となる横山武は「G1を勝たせてくれた馬ですし、また陣営の方からチャンスをいただけたことはありがたいです。ものにできるように頑張りたい」と、覚悟を言葉に込めた。
始動戦だった前走の
中山記念は、
有馬記念(8着)からの距離短縮で忙しい流れとなり、4角12番手の大外から末脚にかけたが4着に終わった。今回の舞台は阪神の内回りのBコースで、直線は中山の310メートルよりは長いが、359・1メートルと短い条件。鞍上は「小回りが得意とは正直思わない。だからと言って指をくわえて待っているわけじゃなく、(手塚)先生もブリンカーを着ける策を考えてくれましたし、自分自身も工夫して騎乗できたら」と気合を入れる。
レースでの行き脚をつける狙いで、この中間は浅いブリンカーを初めて着用して追い切りを行っている。手塚調教師は「ちょっと位置取りは考えた方がいい。しまい一辺倒じゃ届かないし、そのためにブリンカーを着けた」と説明。1週前に騎乗した鞍上も「ハミの取り方は、一段階(強く)取っていますけど、いい雰囲気じゃないですかね」と手応えをつかんでいる。
さらに頼もしい材料は、久々にまたがった背中越しに伝わる成長だ。横山武は「思った以上に(去年の)秋にガラッと良くなった。もちろん完成は先かなと思うんですが、変わってきているのは事実」と、
キタサンブラック産駒の着実な心身のレベルアップにうなずく。陣営が人事を尽くした先には、G1馬が新たな一面を見せてくれるはずだ。(坂本 達洋)
スポーツ報知