藤岡佑介騎手と
松山弘平騎手が3月26日(火)に兵庫県南あわじ市にある児童養護施設・淡路学園を訪問。ポニー、ミニチュアホースの2頭とともに子どもたちとの交流を楽しんだ。
今回のチャリ
ティイベントは、「子どもたちに実際の馬とふれあってもらい、馬に対して興味や好きになってもらおう」という趣旨のもと実施。 当日はあいにくの雨となったが、屋内にポニーとミニチュアホースを呼び込むという珍しいかたちで行われた。
馬とふれあうにあたり、2つの企画が用意された。1つ目は「まずは馬に触れてみよう」ということで、2頭に
ニンジンをあげることからスタート。最初は馬を怖がっている子どもたちも多かった。だが、両騎手が食べさせ方の手本を見せ、馬が噛まないことが分かってくると少しずつ恐怖心が減っていき、多くの子どもたちに笑顔が戻っていった。
そして馬に慣れてきたところで、いよいよポニーの騎乗体験へ。最初に松山騎手が乗り方をレクチャーしたあと、一人ずつポニーに跨った。騎手2人と共に口取り風に写真撮影した後、松山騎手が横で支えながら小さく室内を一周。「力を抜いたほうがいいよ」といったアド
バイスの声も飛び交いながら、多くの子どもたちは笑顔を見せていた。
最後に質問コーナーが行われ、馬の1日から競馬で獲得する賞金まで馬に関することを2人は丁寧に回答。イ
ベントが終わっても2人を質問攻めするなど、子どもたちはジョッキーとの交流を心ゆくまで満喫した様子だった。
■藤岡騎手コメント
コ
ロナ禍となってしばらくこういったことができていませんでした。少しでも再開したいと思っていて、ようやく実施することができました。うれしいですね。
デビューのときからチャリティなどの取り組みをしていたのですが、元々は公表せずに個人的にやればいいと思っていました。ですが、とある方から「スポーツ選手として表に出る仕事としてやっているのであれば、批判もあるかもしれないけど、1人でも2人でも興味を持ってくれる人に届けるのが仕事だと思う」と伺ってから、チャリティ活動はもちろん、競馬をもっと知りたいという方に少しでも届けばいいなと思って様々なことに取り組むようになりました。今回のチャリティも取り上げていただいて、少しでも輪が広がっていけばいいと思います。
ほとんど馬に触れたことのない子どもたちだったので、今回のイ
ベントを通じて少しでも興味を持ってもらえたらうれしく思います。子どもたちは馬に触れる前と後で反応が顕著でした。最初は怖がっていましたが、1時間ちょっとの時間で表情が変わって「また馬に触れたい」と言ってもらえたのは馬が持っている力だと思いますし、そういった馬の魅力が伝わるのはうれしいですね。僕たちは馬ありきで仕事をさせてもらっていますし、改めて楽しいと思えることを仕事にできていることを再確認できました。こういったイ
ベントは僕自身の
モチベーションにもつながります。また、続けていきたいと思います。
■松山騎手コメント
今日は子どもたちに少しでも馬に興味を持ってもらえたらなと思って訪れました。なかなか馬と触れ合う機会はないと思うので、今日の交流を通じて子どもたちが楽しみつつ馬と触れ合う機会を作れたのは良かったなと思います。
競馬場にくることはなかなか難しいとは思うのですが、今日をきっかけに少しでも馬に興味を持ってもらって、これから馬に関わる仕事とかに広がってくれれば尚うれしいですし、テレビなどで競馬を見る機会があればぜひ応援してほしいなと思います。それによって僕らも勇気をもらえて頑張ることができますし、ジョッキーとして競馬の魅力を伝えられるように一生懸命いいレースをしていきたいと思います。