「
兵庫女王盃・Jpn3」(4日、園田)
開催3日目の11Rで行われ、3番人気の
ライオットガールが逃げ切って重賞3勝目を挙げた。2着は2番人気の
アーテルアストレアが10番手から長くいい脚を使って巻き返し、3着には1番人気の
サーマルソアリングが4番手から追い込んで続き、JRA勢が上位独占した。
2023年まで大井で開催されていた
TCK女王盃を受け継いだ新設重賞で、
ライオットガールを初代王者に導いたのは、園田にゆかりのある
岩田望来騎手だった。「父の地元で勝ててうれしい」。06年のJRA移籍まで父・康誠は、兵庫で騎手リーディング4回のレジェンド。望来も5歳まで園田で生まれ育った。
ライオットガールは初めての逃げで危なげなく押し切った。「地元の騎手から内で逃げるのが有利と聞いたので作戦通り。最終3角からペースを上げると、反応も手応えも良かった」。岩田望にとっては、これが兵庫での重賞初勝利となった。
管理する中村師は「折り合いがつくので、1周目の正面をゆったりと通過するのを見て、最後まで大丈夫と思った」と振り返る。次走は
エンプレス杯・Jpn2(5月8日、川崎)を視野に入れる。「そこが一番目標にしやすい。2100メートルの距離も折り合いがつくから心配していない」。砂の女王を目指して、
ライオットガールは確実に駆け上がっていく。
提供:デイリースポーツ