上位3着までに
NHKマイルCへの優先出走権が与えられるレースで、過去10年間でこのレースを
ステップに挑んだ馬は[2-2-2-41]。推定上がり3ハロン最速馬は[3-4-1-5]。中山競馬場のマイルコース特有の先行力、立ち回りの上手さが求められるケースが多い。
◎
キャプテンシーは
ジュニアC優勝馬。前半3ハロンを34.8秒で行って、1000m通過57.9秒。最後は11.2秒、11.8秒でまとめての1分32秒5は、翌日に行われた
フェアリーSの1分34秒0と比較して圧倒的に速い。この時、2馬身突き放した2着馬はス
プリングS4着馬。また、未勝利戦を脱出したときの1分33秒8は、その翌週に行われた
朝日杯FSの
ジャンタルマンタルと同タイムで価値が高い。今回はマークされる立場になるが、マイルGI優勝馬を両親に持つ本馬のスピード能力に期待したい。
〇
エコロブルームは
シンザン記念2着馬。昨年11月に東京競馬場芝1600mの未勝利戦を勝ったときは好位から楽に抜け出し、最後の2ハロン11.0秒、11.1秒は優秀だ。半兄に
ラーゴムがいる
ダイワメジャー産駒。前走の
シンザン記念は初めて経験する右回りの競馬にやや戸惑いを見せながらも、勝負処で巧みにインに潜り込み正攻法の競馬で2着。勝ち馬の決め手には屈したが能力は見せた。
▲
ボンドガールは
サウジアラビアRC1番人気2着馬。6月の新馬戦で負かした相手が
チェルヴィニアと
コラソンビート。前走の
サウジアラビアRCで抑えたのが
シュトラウスだから価値が高い。ここは昨年10月以来の実戦となるが、出走がかなっていれば
桜花賞でも人気の一角となっていた馬だけに、侮れない存在だ。キャリア不足を補うだけの能力の持ち主で、勝てばあっさりのシーンも十分。
△
オーサムストロークは中山マイルコースの未勝利戦を楽勝し、
ベゴニア賞も2番手から楽に抜け出した。自分でペースを作ることもできるし、スローペースでも折り合えたのは収穫だ。前走の
朝日杯FSはスタートでヨレて位置取りが後方になり自分の競馬ができなかった。
パワーで押し切る配合馬なので前走を度外視して注目してみたい。
△
ユキノロイヤルは中山マイル[2-0-0-0]。ゲートセンスが良く、前進気勢が強い馬だが、前に壁を作れないとモロい面があるのは前々走で証明してしまった。ハイペースが予想される今回は試金石の1戦となりそうだ。△
ルージュスエルテはクイーンC3着馬。出遅れて自分の形で競馬をすることができなかったが、それでも見せ場以上の結果を残したことは評価したい。