「
しらさぎ賞・S3」(18日、浦和)
2番人気の
ツーシャドーが2番手から力強く末脚を伸ばし、5歳の春にして悲願の重賞タイトルを奪取。「
スパーキングレディーカップ・Jpn3」(7月3日・川崎)への優先出走権をゲットした。2着には直線内を突いた9番人気の伏兵
サダムスキャット。無傷11連勝で初重賞に挑んだ
ジゼルは3着。単勝1・7倍の支持を受けたが、初めて土がついた。
“黒、白三本輪、白袖”の懐かしい勝負服が躍動した。軽快に飛ばす
ボヌールバローズの2番手を進んだ
ツーシャドー。「道中は砂をかぶって嫌がっていたけど、3、4角でハミを取ってくれた。前をかわせば勝てると思った」と和田譲の言葉通り、ラスト100メートル過ぎでパスすると、内と外から迫った2、3着馬を2馬身振り切った。
小澤宏師にとっては、開業12年目での南関初タイトル。「地元で重賞を勝つのが夢でした」としみじみ。母(
ブラックショコラ)も自らが手がけた思い入れの血統で、さらには自身が競馬の世界に入るきっかけとなったのが
オグリキャップ。そのオグリと
マイルCSで死闘を演じた
バンブーメモリーの“バンブー”の勝負服での
メモリアルVは何かの縁か。「グッとくるモノがありました。師匠にもいい報告ができます」と感慨深げだ。
今後は「ここを目標に究極につくったので」とひと息入れる。秋はJBCス
プリント(11月4日・佐賀)も視野に入る。ス
プリント戦線にまた新たな顔が加わった。
提供:デイリースポーツ