「福島牝馬S・G3」(20日、福島)
内めが伸びる馬場状態を味方につけ、1番人気の
コスタボニータが鮮やかな差し切り勝ち。6度目の挑戦で待望の重賞タイトルを手にした。
道中は好位のインを追走。抜群の手応えで直線に向いたが、ラスト1Fで前があかずに手綱を引くシーンが。それでも、外にスペースができると、待ってましたと言わんばかりに末脚一閃。放たれた矢のように伸びて、先に抜け出した
フィールシンパシーをとらえた。
最内枠からVへと導いた岩田望は「枠順が出た時点でいい勝負ができると思っていました。最後はいい脚を使ってくれましたね」とテン乗りで結果を出して満足の表情。充実期を迎えた5歳牝馬に「レースセンスがとてもいいし、一瞬の脚も素晴らしいものがある。これから、まだまだ強くなってくると思います」と賛辞を贈った。
1番人気が10連敗中。「そこだけ気になっていました。短いようで長く感じた直線でしたね。ジョッキーの
ファインプレーです」と笑顔の杉山佳師だが、ジンクスを破るほど馬は地力をつけている。この勝利でヴィクトリアM(5月12日・東京)の優先出走権を獲得。「馬の状態を確認してからですが、行きたいですね。道悪の
イスラボニータ(産駒)ですから、ぜひ雨が降ってほしいです」と指揮官は5月の大舞台に思いをはせていた。
提供:デイリースポーツ