レース体系の整備によって、昨年までダート1870mで行われていた“
兵庫チャンピオンシップ”が1400mに距離短縮され、3歳短距離路線の頂点を決めるレースとして
リニューアル。
トライアルレースも充実し全国4ブロックでそれぞれ行われた
ネクストスター競走を勝ち上がった馬たちも参戦し、ハイレベルな一戦が展開されそう。
そんな『兵庫CS』の出走が2日後へと迫ってきた。そこで今回は元プロ野球選手で今は野球評論家、そしてYouTuberとしても活躍中の糸井嘉男さんに、同レースの注目している馬について聞いた。
今年から距離が変更となったが、昨年は
ミトノオーが逃げ切り勝ち。直線が213mと短く逃げ先行有利なコースとして
園田競馬場は知られている。糸井さんは先日放送された『鬼ごっこ形式のテレビ番組』で、最後の1人になり逃げ切り156万円をゲットした。
「競馬でいうたら逃げ切り勝ちなんですかね(笑)。でも僕あまり映っていなかったでしょ? カメラマン置き去りにして逃げたから、気が付いたら1人で走っていました。超人なんで」
実際、逃げているときの心境を聞いてみると、「やっぱり怖いですよね。ハンターってオーディションをクリアしてきた一流のアスリートですから、とにかく速いんですよ。頭で考えると捕まってしまうんで、見た瞬間に体が反応しないと捕まります。もちろん想像でしかないですが、逃げ馬に求められるのはフィジカルよりメンタルなんじゃないですかね」
そんな糸井さんの
競馬予想の軸は馬体診断。筋肉の付き方でビビッと来た馬から、馬券を買うのが糸井流だという。
「新人でも、風呂場でいい尻してんな~と記憶に残った選手は、その後に活躍していますからね。馬も尻とハム
ストリングの筋肉は大事なんじゃないですか」
実際に馬体の写真を見て注目馬を選んでいただきました。
「カッコ良く目を惹くのは
イーグルノワールですよね。馬体も雄大で黒光りしていて、(北斗の拳の)
ラオウが乗っていそう(笑)。筋肉も大きくて立派だし、馬体だけなら一枚上ですね。あと前走、園田の馬場(
ネクストスター西日本)で勝っていると聞いた高知の
リケアサブル。威圧感はないけど、馬体の
バランスが良くて人気がないなら馬券で狙ってみたいですね」
最後に、兵庫CSが3歳春の『短距離路線の最高峰を決めるレース』ということにちなんで、プロ野球選手としてターニングポイントになった試合について聞いてみた。
「たくさんありますけど、一番は投手として最後に投げた試合。これがダメなら野手転向を告げられた試合で…ボコスカに打たれました。『野球=ピッチャー』しか考えていなかったので、当時は悔しかったですが今思えば単純にショボかった。でも、そのおかげで未練を断ち切って野手に専念できましたし、おかげでプロ野球選手として芽が出ました」
負けることによって運命が変わることもあると教えてくれた糸井嘉男さん。
「本番に強い選手は、どんな競技にもいるからね」
負けを知っている
クラウドノイズにも注目。
新たなスター誕生へ…レース当日を楽しみにお待ちください。