東京競馬場で5月5日(日)に行われる
NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)。当初は外国産馬が出走馬の大半を占め、「マル外ダービー」などと評されたが、現在では短距離適性の高い3歳馬が一堂に会する一戦となった。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。
■1位 2010年 1分31秒4 勝ち馬:
ダノンシャンティ スタートすると最後方まで下げ、道中は16番手から運んだ。先行各馬によって10秒台〜11秒台前半の厳しいラップが刻まれ、半マイル通過は44.8秒の記録的な超ハイペース。それでも直線では先行馬や中団待機勢が粘っていたが、
ダノンシャンティは後方から一気に飲み込んだ。安藤勝己騎手に導かれ、1馬身半差で1番人気に応える快勝。時計はレースレコードのみならず、当時の日本レコードでもあった。
■2位 2021年 1分31秒6 勝ち馬:
シュネルマイスター 弥生賞で2着だったが
皐月賞には向かわず、マイル王者決定戦に矛先を向けた。2歳王者の
グレナディアガーズに次ぐ2番人気に支持され、道中は9番手あたりを追走。直線では馬場の真ん中を鋭く伸び、先に抜け出した
ソングラインを強襲する。最後は2頭の鼻づらがピッタリ合ったところでゴール。写真判定の末、わずかに
シュネルマイスターに軍配があがった。上位3頭をサンデーレーシングが独占している。
■3位 2011年 1分32秒2 勝ち馬:
グランプリボス 前年に
京王杯2歳Sから連勝で
朝日杯FSを制したが、3歳初戦の
スプリングSで4着、続くニュージーランドTは3着と、いま一歩の競馬が続いていた。それでも本番では1番人気の支持を集めて出走。道中は5、6番手から運ぶと、直線はC.ウィ
リアムズ騎手の叱咤に応えて、内に切れ込みながら鋭く差し切った。単勝オッズは4.6倍。混戦ムードが漂う中でのレースだったが、1馬身半差の快勝劇で再びマイル王者の座についた。
今年の
NHKマイルCにはレース史上初めて牡馬・牝馬両方の2歳マイル王者が集う。そのほかにも重賞実績馬が多数出走を予定しており、過去最高のメンバーが揃った印象。厳しくもアツい戦いで一歩抜け出し、世代のマイル王者に輝くのはどの馬か。発走は5日(日)の15時40分だ。