優勝馬には
安田記念への優先出走権が付与されるレースだが、過去10年間でこのレースを
ステップに
安田記念へと挑んだ馬は[1-1-1-22]。連覇した馬はなく、2017年の
サトノアラジン、
レッドファルクスを最後に馬券に絡んだ馬もいない。
安田記念とは切り離して考えた方が良さそうだ。今週から仮柵が設けられるBコースとなるのもポイントか。過去10年間で1番人気馬は[3-0-0-7]で、3番人気以内馬は[7-3-4-16]。別定重量で行われるGII戦だけあって昇級戦の馬は[0-0-0-14]。この中にはのちに重賞を勝つ事になる
ダンスディレクターなど4頭の5番人気以内馬も含まれている。
◎
ウインマーベルは昨年の本レース2着馬で、昨年暮れの
阪神カップ、年明けの
阪急杯と1400mの重賞を2連勝。3歳時には
スプリンターズS含めス
プリント重賞2着2回という実績もあるが、5歳となった今は1400mをベストとしているようだ。前走の
高松宮記念は後方のまま見せ場なく終わっているが、距離短縮というよりも苦手の道悪となって参考外。仮柵の取れたBコースも味方してくれそうで[3-1-0-2]の距離実績を信頼したい。
〇
レッドモンレーヴは昨年の優勝馬。昨秋の富士Sでも58kgを背負い、勝った
ナミュールを上回る出走メンバー最速の末脚で2着となっている。もともと能力を高く評価されていた馬で、重賞以外では連対を外していない。広い東京コースは[3-2-0-2]と得意にしており、前走の
中山記念は14kg増の馬体重よりも器用さが求められるコーナー4つの競馬があわなかった印象だ。改めて期待したい。
▲
ソーヴァリアントは2000mの重賞2勝馬。芝2000m戦のデビュー戦から中距離を使われてチャレンジCを2連覇し、
札幌記念も3着となるなど実績を積み上げたが、前進気勢が強いことから距離を短縮。初のマイル戦となった昨年の富士Sは2着
レッドモンレーヴから0.4秒差3着で距離適性を示している。この距離は初めてだが、東京コースは[1-0-2-0]。一瞬の脚というよりは長く良い脚を使うタイプだけに適性がありそうだ。
△
アネゴハダは
サンライズS優勝馬。形の上では昇級初戦となるが、3歳春には
フィリーズレビュー3着があり、また同年夏の
CBC賞では49kgの軽ハンデながらも日本レコードから0.7秒差3着がある。この舞台は[1-1-1-0]と得意にしている。
オーロカップ優勝△
グランデマーレ、昨年の3着馬△
ダディーズビビッド。重賞3勝△
トウシンマカオも充実著しい今ならこの距離でも無視はできない。