園田競馬で9日、「第62回
のじぎく賞」(1700メートル)が行われ、
大畑雅章がまたがった名古屋所属の
ニジイロハーピー(牝3=今津勝)が直線鋭く差し切った。重賞3勝目。2着にホッカイドウの
バラライカ、3着は地元兵庫の
プリムロゼ。1番人気
グラインドアウトは4着に敗れた。
想像以上の強さだった。モマれると良くない
ニジイロハーピー。最内枠が最大の懸念材料だった。
不安は的中し、道中は内で包まれた。向正面でも進路を見いだせず。「道中の乗り方は最低でした」と大畑は語った。
だが、3角過ぎ。ようやく外へ持ち出すと持てる
パワーが一気にはじけた。次元の違う末脚。鮮やかに突き抜けた。
「ドキドキしました。外へ出してからはいい伸びだった。最後は馬の力に助けられた」と大畑はホッとした表情を見せた。
着差は半馬身でもそれ以上の圧倒的なパフォーマンス。重賞は3勝目だ。「外へ出してからは強かった。力をつけている」と感心する今津勝師。
今後は東海優駿(5月29日、名古屋2100メートル)と
関東オークス(6月12日、川崎2100メートル)の両にらみだ。
大畑も「伸びしろがある」と、さらなる進化を予告した。
スポニチ