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馬名にG1レース公式ドリンクも 「カクテルの日」に競馬界とのつながり調べてみた

  • 2024年05月13日(月) 08時00分
 きょう5月13日は「カクテルの日」。1806年5月にニューヨークの週刊誌で初めて「カクテル」という言葉が登場し、発刊翌週の13日にカクテルの定義を正式に文書化したことが由来になっている。競馬界において関わりは深く、カクテルの名前が馬名につけられる場合も。競馬界×カクテルやお酒のあれこれを深堀りしてみた。

 ジンをベースにライムジュースを加えてつくられる「ギムレット」。そんなお酒の名前を取り入れたダービー馬がタニノギムレットである。冠名+カクテルの名前から名付けられ、デビュー3戦目のシンザン記念からアーリントンCスプリングSと重賞3連勝を飾り、クラシックへ参戦。皐月賞は3着に敗れたが、NHKマイルCの3着を挟んで、日本ダービーで世代の頂点に立った。

 お酒の系譜は続く。同馬とタニノシスターのあいだに生まれた仔こそ、牝馬として64年ぶりのダービー制覇を決めたウオッカである。ウォッカはギムレットよりもアルコール度数が高いことにちなみ、「タニノギムレットよりも強くなって欲しい」という想いを込めて名付けられたのだった。そんなオーナーの願いは、史上初の日本ダービー父娘制覇や、GI・7勝という輝かしい結果で成就した。

「フィズ」とは、アルコールの有無に関わらず、炭酸を使った飲み物の総称。こちらもカクテルの一種と言えるが、マンハッタンカフェの妹のマンハッタンフィズの一族は、馬名の一部をカクテル名でつなぐ。その仔にあたり、10年のクイーンSなど重賞2勝を挙げたアプリコットフィズや弟のダービーフィズインペリアルフィズなど。さらにアプリコットフィズの仔には杏を原料とした蒸留酒、アプリコットブランデーを由来にしたバラックパリンカもおり、血統表の一部はさながらバーのメニューのようだ。

 そのほかにカクテルの名前が付く(=由来とは限らない)JRA重賞馬を調べてみたところ、アップトゥデイトブラックホークスティンガーなどGI馬をはじめ、オーヴェルニュフレンチカクタスルージュバックなど数多く存在。条件馬や地方馬なども含めれば100頭以上がいるようだ。

 そして、お酒×競馬で忘れてならないのがミントジュレップであろう。競走馬名としても実在しているが、ケンタッキーダービーの“公式ドリンク”として有名で、バーボンウイスキーミントを使ってつくるカクテル。同レースの出走馬がパドックから本馬場入場する際、観客たちが「ミントジュレップ」を片手に『My Old Kentucky Home』を合唱するのが、おなじみの光景となっている。

 昨今では競走馬をイメージしたカクテルが提供されている店舗も多数存在。競馬界とお酒は強い結びつきがあると言えよう。これからも馬名に限らず、多くの人々をその走りで「酔わせる」名馬が、多数誕生することを願わずにはいられない。

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