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【日本ダービーの偉大な記録】22年に破られた「2分22秒の壁」 黎明期より勝ち時計は10秒以上も速く

  • 2024年05月17日(金) 11時55分
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 東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。目前に迫る“競馬の祭典”で、これまでに生まれた金字塔とは。今回は勝ちタイムにまつわる記録について深堀りする。

 近年は何度かダービーレコードが更新されているが、22年にはついに「2分22秒の壁」も破られた。勝ったドウデュースは1000m通過58.9のやや速い流れを後方14番手から運び、最後はイクイノックスの追撃をクビ差で振り切って2分21秒9の好タイムをマーク。騎乗した武豊騎手はダービー6勝目だった。デビューから手綱を執ってきた相棒とともに、レジェンドがレースレコードにも名を刻んでいる。

 そんな数字から想像もできないが、黎明期には2分30秒以上かかるのが当たり前だった。舞台を目黒競馬場から東京2400mに移した第3回はフレーモアが2分45秒台で勝利。初めて良馬場で行われた第6回覇者ヒサトモでさえ、2分33秒3を要している。その後は時代を重ねるにつれ、高速化が進んでおり、近年では重や不良馬場まで悪化しない限り、2分30秒以上かかることはまずない。

 では、馬場が渋った場合の最速タイムはどうだろう。84年以降、良馬場以外で行われたケースは稍重3回、重3回、不良2回の計8回あった。もちろん単純比較はできないが、その中でもっとも速かったのは98年スペシャルウィークの2分25秒8(稍重)。一方で時計がかかったのは、09年ロジユニヴァースの2分33秒7(不良)、次いでオルフェーヴルの2分30秒5(不良)。両者とも芝競走とは思えないくらい、泥んこになった人馬が印象的だった。

 ダービー週は例年通りCコース替わりで、内ラチ沿いが有利な高速馬場が見込まれる。天気予報によれば週半ばに崩れるようだが果たして。今年は2分22秒台の壁を再び破ることになるのか、その勝ちタイムも見ものといえよう。

みんなのコメント 27件

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  • 悟リリカルさん

    ダービーレコードは東京競馬場改修(2003年)の直後の2004年にいきなり2秒縮まった。
    天皇賞秋のレコードも2008年に0.8秒縮まり、2011年には1.9秒縮まった(改修前レコードから)。
    それだけ東京競馬場の芝、コース、路盤が爆発的に高速化してたので、
    ジャパンカップレコードが2018年に1.5秒縮まるまで0.1秒(2005年)しか縮まってないことが異常だった。
    1989年のコース、馬場であの時計出したオグリ、ホーリックスら、それを演出したイブンベイらの凄さを感じる。

  • ゲスオさん

    みんなオグリがすごいって言うけど、勝ったのはホーリックス。

  • ミニチュアダックスさん

    ダービーより東京2400でのタイムが1番実感、アーモンドアイ最初のJC
    もっと言えば35年?も前の馬場でドウデュースにコンマ3秒かな、それっきゃ差がないオグリがまた凄い

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