東京競馬場で5月26日(日)に行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。目前に迫る競馬の祭典で、今年生まれる可能性がある“史上初”の記録とは。本稿では外国産馬によるダービー挑戦について深堀りする。
そもそも外国産馬とは何か。広義では日本国外で生産され、輸入された馬のこと。出馬表や馬柱では「○の中に外…(外)」で表記され、俗に「マル外」「外車」とも言う。かつての日本競馬は外国産馬の出走に厳しい制限がかけられており、
日本ダービーにも00年まで出走することができなかった。96年の第1回
NHKマイルC出走馬のうち、18頭中14頭が外国産馬だったのはこのためで、黎明期の同レースが「マル外ダービー」と称された理由でもある。
現在ではクラシックを含め、すべての
JRA重賞に外国産馬の出走が認められている。だが、
日本ダービーを制した馬は不在。クラシック5競走全体に広げても、07年
オークスを勝った
ローブデコルテのみ。
サンデーサイレンスの成功をはじめとした内国産馬の質向上もあり、クラシックでは厳しい戦いを強いられている。
日本ダービーに出走したマル外はこれまで15頭いるが、掲示板に載った馬は01年
クロフネ(5着)、02年
シンボリクリスエス(2着)、13年
アポロソニック(3着)の3頭のみ。今年は
シンエンペラー(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)が初戴冠にチャレンジする。
同馬は2歳時に京都2歳Sを制して、
ホープフルSでも2着に好走。その後も弥生賞2着、
皐月賞5着と安定した成績を残しており、世代トップクラスの実慮は疑いようがない。全兄に20年
凱旋門賞ほか、仏G1を3勝した
ソットサス(
Sottsass)がいる血統。セールでは約3億円の値が付いた素質馬であり、大舞台で快挙を期待したい。