競馬の祭典「第91回
日本ダービー」でビッグ予想対談が実現。日本歴代3位11回の防衛記録を持つ元WBA世界
スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏と、スポニチ特別編集委員・諸星由美がダービー談議に花を咲かせた。「
ノックアウト・
ダイナマイト」の異名を持つ内山氏は
コスモキュランダの一撃、諸星氏は
ジャスティンミラノの2冠達成とみた。
諸星由美 内山さんは競馬がお好きということでダービーのお話をしに参りました。
内山高志 大学生の頃から競馬は見ていて、ダービーも生観戦したことがあります。親交のある馬主さんが自分の階級にちなんだ
スーパーフェザー(4勝)という馬名を付けてくれて、口取りにも行きましたね。
諸星 馬券の買い方や予想
スタイルは?
内山 馬券は単勝か馬連。3連単もたまに買いますが、まあ当たりませんね(笑い)。極力オッズや人気は見ないようにしています。近走成績であったり、パドックを堂々と歩けているか、逆に暴れていて元気がある馬を買ったりします。
諸星 馬体の筋肉などはボクシングで必要な筋肉と通じる部分があるのでしょうか?
内山 ボクシングは本当に筋肉だけじゃ分からないんですよ。凄い体をしているのにパンチ力がない選手がいれば、ガリガリなのに凄いパンチをする選手もいる。大事なのは体の使い方ですね。馬もそこは同じなんでしょうね。
諸星 井上尚弥選手の活躍は目覚ましいものがありますよね。
内山 東京ドームに(ネリ戦を)見に行ったんですが、いやあ凄かったです。ボクシングにおいて一人にここまで歓声が上がったのは日本で初めてだったんじゃないですか。
諸星 さて、競馬界もいよいよ大一番。本命馬は?
内山
コスモキュランダです。
皐月賞(2着)が勝ちに等しい内容でしたので。
弥生賞ディープインパクト記念(1着)、
皐月賞で見せた末脚はいかにもダービー向きという感じです。M・デムーロは知っている仲だし、本当にうまいですからね。
諸星 私は
ジャスティンミラノの2冠を信じています。戸崎騎手とは古くから親交があるのですが、10年間欠かさず毎週金曜の午前中に騎乗馬の感触を教えてくれるんです。これほど義理堅い人はいません。これまでダービーは2着が2回。祈るように応援しています。
内山 自分も
ジャスティンミラノは2番手。後は能力が高そうな
レガレイラ、馬体の感じが好きな
シックスペンスを高く評価。
ショウナンラプンタ、
シンエンペラー、
ビザンチンドリームも買い目に入れたいです。
諸星 若駒たちの一世一代の舞台。内山さんも若い選手を育成したいというお気持ちはないのですか?
内山 今は一般の方向けの
フィットネスジムを経営していますが、たまに来るプロ選手を教えていると、だんだん自分の選手を育ててみたいなとも思い始めています。もしかすると、この先でプロに加盟してやるかもしれないですね。
諸星 そうなれば、どんな選手を育てたいですか?
内山 そりゃ井上尚弥みたいな選手。なかなかいないけど、あれしかないですよ(笑い)。
内山氏の印
◎(6)
コスモキュランダ○(15)
ジャスティンミラノ▲(2)
レガレイラ☆(12)
シックスペンス△(4)
ビザンチンドリーム△(13)
シンエンペラー△(17)
ショウナンラプンタ諸星の印
◎(15)
ジャスティンミラノ○(13)
シンエンペラー▲(2)
レガレイラ☆(9)
ダノンエアズロック△(6)
コスモキュランダ△(7)
ミスタージーティー△(8)
アーバンシック△(12)
シックスペンス ◇内山 高志(うちやま・たかし)1979年(昭54)11月10日生まれ、埼玉県春日部市出身の44歳。全日本選手権3連覇。拓大、社会人を経て05年にワタナベジムから
プロデビュー。07年に東洋太平洋
スーパーフェザー級王座獲得(防衛5)。10年にWBA世界同級王座獲得(防衛11)。9度防衛後の15年2月にはWBAから日本人初のスーパー王者に認定された。36歳1カ月での世界王座防衛は国内最年長記録。プロ通算27戦24勝(20KO)2敗1分け。身長1メートル72の右ボクサーファイター。引退後の活動は解説業、YouTubeチャンネルの開設、
フィットネスジムの開業など多岐にわたる。
◇諸星 由美(もろぼし・ゆみ)90年3月にスポニチ初の女性競馬ライターとしてデビューし、抜群の取材力を駆使して高配当を次々に的中。“女馬券師”として話題になり、テレビの情報番組に多数出演するなど大ブレークした。特別編集委員となった現在までスポニチ(東日本版)に予想コラムを執筆中。これまでの会心の的中は「大西(元騎手)さんをじっくり取材して勝利を確信した」という、
サニーブライアンが制した97年
皐月賞(馬連5万1790円)。血液型A。
スポニチ