過去10年の結果から勝ち馬を導き出す「G1データ王」は5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬に迫る。今春の当コーナーは本命馬が
大阪杯から
桜花賞、
皐月賞、
天皇賞・春と4連勝。絶好調のデータ班が「第74回
安田記念」を徹底分析。今週も荒れるのか。1番人気が8連敗中の難解な一戦で最高得点をマークしたのは、あの実力牝馬だ。
【性齢】
牝馬が6年連続で連対中。過去10年は【3・4・1・12】の成績で、連対率35%は牡・セン馬の9・3%を圧倒。馬券に絡んだ牝馬は全てノーザン
ファーム生産馬で今年は該当する
ナミュールが20点満点。もう1頭の牝馬
フィアスプライドは15点。年齢別で見ると4歳は8連対、5歳が7連対と2世代がリードしている。牡・セン馬は4&5歳を15点に、6歳以上は10点に割り引く。
【所属】
地元の関東馬が4連勝中で21&22年は1〜3着の馬券圏内を独占した。過去10年では【6・7・5・40】の成績、連対率22・4%は関西馬の7・2%を大きく上回っており、関東馬を20点、関西馬は15点。今年は18年
ウエスタンエクスプレス10着以来となる外国馬が2頭参戦。ただ08年2着
アルマダ以降、外国馬は馬券に絡んでおらず、勝利となれば06年の
ブリッシュラックが最後。外国馬は10点とする。
【前走】
近年は敷居の高いG1になった。過去5年の前走クラス別成績はG1組(海外含む)が【4・5・3・27】と圧倒し、馬券に絡んだ12頭は同じ左回りの芝G1だった。該当馬を20点とし、それ以外のG1組とG2組を15点。G3組は【0・0・0・7】と苦戦しており10点とする。
【リピーター】
前年で馬券に絡んだ馬の活躍が目立つ。
シュネルマイスターは21年3着→22年2着→23年3着と3年連続で好走し、ほかに7頭が2年連続で馬券圏内を確保。昨年2着だった
セリフォスが20点満点。また17年
サトノアラジン、21年
ダノンキングリーの勝ち馬はそれぞれ前年4着、7着から巻き返した。昨年、出走して4着以下だった6頭が15点。
【持ち時計】
17年以降勝ち時計は1分30秒台が1回、1分31秒台は5回。時計勝負への対応が求められる。近7回の勝ち馬のうち4頭は1分31秒台の持ち時計があり該当馬は20点。残る3頭のうち2頭は1400メートル戦で1分19秒台、1頭は1800メートル戦で1分44秒台の持ち時計があった。マイルの持ち時計がなくてもこれらをクリアする馬を15点にする。
【結論】
ノーザン
ファーム生産の牝馬
ナミュールが90点で一歩リード。東京芝マイルG1は3戦して7、16、8着に敗れているが、当舞台で行われた昨秋の富士Sは1分31秒4の好タイムでV。マイルの持ち時計もメンバー最速だ。昨年の
マイルCS覇者が巻き返す。(データ班)
スポニチ