一昨年の
NHKマイルC覇者の
ダノンスコーピオン(牡5、栗東・
福永祐一厩舎)が、
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)で2年ぶりの勝利を狙う。
ダノンスコーピオンは父
ロードカナロア、
母レキシールー、母の父
Sligo Bayの血統。母は14年のカナダの
年度代表馬。同年の米G1
ハリウッドダービーでは名馬
カリフォルニアクロームの2着だった。
ここまで15戦4勝。2歳時に
朝日杯FSで3着。3歳となって
アーリントンCで重賞初制覇を果たすと、続く
NHKマイルCで
マテンロウオリオンの猛追をクビ差抑え、GI馬の仲間入りを果たした。しかし、古馬となって以降は不振で、5戦連続で2桁着順。ようやく復活の兆しを見せたのが、福永厩舎への転厩初戦だった前走の京王杯ス
プリングCだ。中団後ろで脚をためると、直線では馬群の中から脚を伸ばし、0秒5差の4着。馬券圏内には一歩届かなかったが、ようやくいい頃の雰囲気が戻ってきた。
前走後は美浦に滞在して調整している。そこがどう出るかがカギだが、前走がテン乗りだった
戸崎圭太騎手の継続騎乗は大きなプラス。GIを制した思い出の舞台で、ファンが待ちに待った復活となるか、大いに注目したい。