「
安田記念・G1」(6月2日、東京)
昨年2着の
セリフォスは29日、栗東坂路で追われ、抑えめの内容ながら順調な仕上がりを見せた。22年
マイルCS以来のG12勝目へ向け、最終調整で自らまたがった
中内田充正調教師(45)=栗東=は手応えを実感。連続騎乗となる
川田将雅騎手(38)=栗東・フリー=もマイル王復権へ自信を伺わせた。
上昇ムードが漂っている。G1・2勝目を狙う
セリフォスは栗東坂路で単走で追われた。セーブされた内容でも軽快な脚取りで駆け上がり、4F56秒9-40秒4-12秒7をマーク。落ち着きがあって雰囲気の良さが伝わってくる。昨年2着に敗れた悔しさを晴らす準備は万全だ。
◆
中内田充正調教師
-中間は。
「レース後も無事に帰ってきてくれました。このレースに向けて徐々にピッチを上げていって順調にここまできてくれました」
-最終追い切りは。
「先週の追い切りがメインと考えていたので今週はさらっと、体調維持、調整程度で終えて競馬にフレッシュな感じで迎えるようにと思ってやりました。状態は上がってきてくれたかなと思いますし、非常にいいですね」
-昨年2度の海外遠征。
「いろいろなことを経験して
スケールアップしていると思うし、精神的にも一つ、二つ成長してくれていると思います」
-舞台について。
「3歳の時に一緒の舞台の
富士Sでいい競馬をしてくれているので、いいイメージで臨めるのではないかと思います。いい走りをしてくれればG1に手の届くところにいるのではないかと思っています」
◆
川田将雅騎手 -前走を振り返って。
「使って良くなるだろうという状態ではあったので、それでも十分内容のある競馬をしてくれたなと思います」
-騎乗した1週前追い切りは。
「全体時計も大分速くはなりましたけれども、1週前しっかりやろうというところでいい調教ができたと思います」
-前回からの上積みは。
「やはり1度使ったことで体に張りも出て動きも良くなりましたし、気持ちもとても前向きで十分な雰囲気で終えられていると思います」
<調教診断>最終追いは師自らがまたがり栗東坂路で単走追い。軽めの調整だったが、力強い脚さばきはG1馬の風格を感じさせた。馬体に迫力が増し、近走では一番の出来と言える。1週前は川田を背に栗東CWで78秒9-35秒9-11秒2と秀逸な時計。直線で前へ前へと脚を伸ばす推進力が圧倒的だった。22年4着、昨年2着の当レース。万全の状態でG1・2勝目に挑む。
提供:デイリースポーツ