6月9日は「ロックの日」だ。6と9の語呂合わせを由来とし、
ロックミュージックが優れた文化であることを賞賛する目的で、楽器・音楽制作系のフリーペーパーを発行する企業によって制定された。そこで今回はロックに関係する活躍馬を紹介したい。
歴史を紐解けば、多くの名馬が出てくる。01年の
香港ヴァーズを勝ち、種牡馬としても大成功した
ステイゴールドは、スティーヴィー・ワンダーの名曲が馬名の由来とされているが、日本の
ロックバンド・Hi-STANDARDにも同名の曲がある。リリースは
ステイゴールドのデビュー後の99年ではあるが、関係する馬名といえなくもない。さらに、03年の
皐月賞とダービーを制した
ネオユニヴァースはL'Arc〜en〜Cielの19作目のシングルと同名。また、17年の
札幌2歳S覇者の
ロックディスタウンはストレイ・
キャッツのヒット曲と同じだ。
オーナーで見ると、南関東を中心に競走馬を所有した吉井稔氏は、馬名に
ビートルズの曲名を多く採用している。「
ラヴミードゥ」「
レットイットビー」「
アナザーガール」など、さながらコンサートの
セットリストのようである。
そして重賞未勝利でも忘れてはいけないのが
リーゼントロックだ。横浜DeNA
ベイスターズの三浦大輔監督の所有馬で、18年の
大沼Sの勝ち馬。現役引退後は誘導馬となり、現在は京都競馬場で活躍中。
JRAの京都競馬場ホームページ内にある誘導馬紹介では、「誘導馬も障害飛越もロック魂で難なくこなして見せるぜ!」と力強いコメントが残されている。
さて、6月9日の
JRA出走馬でロックにまつわる馬名の馬はいるだろうか。少々強引かもしれないが、函館ス
プリントS(3歳上・GIII・芝1200m)には
キミワクイーン(牝5、美浦・
奥村武厩舎)がエントリーしている。クイーンといえば、イギリスの超有名
ロックバンド。馬名の由来は「女王」であるが、昨年に続く連覇でその存在感を示せるか。
また、同じく函館9Rの遊楽部特別(3歳上1勝クラス・芝1800m)には
エイトスターズ(牝4、栗東・
坂口智康厩舎)が
武豊騎手の鞍上で出走予定。ロック界で「スターズ」といえばYOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVIの4人で結成したユニット「THE LAST ROCKSTARS」が挙げられる。同馬の由来は「スポッ
トライトを浴びる(デビュー)きっかけを作った8人の仲間達」。2勝目を手にして、4人同様にスポッ
トライトを浴びたい。