ルーキーの笑顔がはじけた。9日の東京4Rを
ズイウンゴサイで制し、今年3月にデビューした女性騎手・
大江原比呂(19)=美浦・武市=が待望のJRA初勝利を決めた。先に抜け出した1番人気馬を、ゴール寸前で差し切ってのVゴール。「最初は勝ったのか分からなかったけど、先輩に“掲示板に(1着と)出ているよ”と言われてうれしかったです」と初Vのシーンを振り返る。
「同期が次々と勝っていく中で、勝てなかった焦りはあった。でもその分、勝った時の喜びは大きかったです」と、記念すべき“1勝目”をかみしめる。蛯名正厩舎で調教助手を務める父・勝さんは函館出張中だったが、電話で報告すると「おめでとう」と祝福してくれたそうだ。
今週は、前走が2着だったスコア(土曜東京4R)で2週連続Vのチャンス。12日の追い切りでコンタクトを取り、「動きがすごく良くて、力のある馬だと感じました。うまく立ち回れるように導ければ」と力が入る。近2走でコンビを組み(5)(9)着の
クリノユキツバキ(日曜東京8R)には「今週の追い切りの反応が良かったし、リズム良く走れるようになっています」と前進を描く。上昇気流に乗って、次の“1勝”を目指す。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ