岩手競馬の3歳頂点を競う「第32回
東北優駿」が
水沢競馬場ダート2000メートル(10頭立て)で行われ、単勝100円の元返し、圧倒的1番人気に支持された
フジユージーン(牡=瀬戸幸、父
ゴールデンバローズ)が2着
サクラトップキッドに実に2秒1差をつけ圧勝。無傷の8連勝で岩手クラシック2冠に輝いた。
2番手を追走した
フジユージーンだが、他馬とは力が全く違う。我慢できないとばかりに向正面で先頭に立つと、あとは後続を引き離す一方だ。4角では
村上忍が後方を確認する余裕まで見せ、追うところなく馬なりでゴールした。
デビューから土つかずの8連勝。
ダイヤモンドCに続く2冠を余裕しゃくしゃくで手にした。
いったんは
東京ダービー出走を表明した陣営だったが、寝違えで回避。アク
シデントに見舞われたが、みちのくの最強馬は全く問題にしなかった。
村上忍は「
東京ダービー辞退後、厩舎は調整が大変だったと思うが、しっかり立て直してくれて感謝しています。いつも通りの強さで勝ってくれました。無敗で2冠達成は凄いことです」と喜んだ。
瀬戸幸一師は「中間のアク
シデントで4、5日ほど休みましたが、その後は順調に回復しました。いいレース内容でした。ファンの方々にも納得してもらえると思います」。4、5日休んでこの強さ。やはり怪物だ。
この後は、今年から
JRA交流のJpn2へと
リニューアルされた
不来方賞(9月3日、盛岡)へ直行。中央の強豪との対決がいよいよ実現する。
スポニチ