第28回スパー
キングレディーC・JpnIIIが7月3日に行われる。今年から2シーズンになったグランダム・
ジャパン古馬秋シーズンの第一戦目で、牝馬12頭が砂の女王を目指して争う。また、1着となった地方馬には
レディスプレリュード・JpnII(10月1日、大井)の優先出走権が与えられる。
舞台となる川崎1600mは、4コーナー奥からのスタート。カーブがきつめでホームストレッチでほぼ隊列が決まるため、1コーナーまでのポジション取りが重要だ。本来はあまり流れは早くならないが、今回はハナを理想とする馬が多くハイペースが予想される。先手必勝の
ボヌールバローズが2枠2番を引いたことで、先頭はこの馬となりそう。そこに、
フーリッシュホビー、
ミチノアンジュの地方勢が続きそうだ。
フーリッシュホビーは
JRA1勝馬で、転入後は船橋1600mで5連勝と才能が開花。初川崎だが、山下之調教師は「スタート位置からも川崎なら1600mが一番良さそう。これまではスピードが違うので逃げていた。
JRAでの新馬戦は差し切り勝ちだったし、逃げにこだわっていない」と話すが、先行集団での競馬を狙っている様子だった。
対する
JRA馬の4頭は、いずれも先行馬。さらに、園田で4月に行われた第1回
兵庫女王盃・JpnIIIの再戦模様となっている。その初代チャンピオンに輝いた
ライオットガール。後続を引きつけて脚をためつつ先頭で競馬をし、直線でエンジン全開。アッと言う間に後続を引き離す完勝だった。前走の
エンプレス杯・JpnIIは4着だったが、さすがに2100mは長かった印象。マイルもベストとは言えないが、距離短縮は歓迎だ。
兵庫女王盃では5着だった
ヴィブラフォン。初の1870mでスタートでつまづき後手を踏んだ影響もあったうえ、初の園田で白い砂の洗礼を受けたか、すでに4コーナーでは前についていけなかった。それでも、大きく崩れなかったのは評価できる。今回は昨年12月に
神奈川記念を制した川崎1600m。もまれず先行できればしぶといだけに、要注意の存在だ。
地方ダートの1600m戦なら、
スピーディキックも黙ってはいられない。近2走の2桁着順はフェブラリーS・GI、阪神牝馬S・GIIの
JRA参戦。芝スタート、芝戦と条件が合わなかったとしかいいようがない。昨年のこのレースでは直線一気あわやのアタマ差2着。藤原智調教師は「昨年の2着は悔しかったし、このあたりでダート
グレードを1つは獲らせてあげたい」と雪辱を狙っている。前が速くなる分、この馬の末脚の良さが生かせそうだ。
さらに、
兵庫女王盃で2着の
アーテルアストレア、同4着の
キャリックアリードなどが参戦し、激戦が予想される。注目のスタートは20時10分だ。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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