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七夕賞・G3」(7日、福島)
七夕の願いはかなった。2番人気の
レッドラディエンスが中団から力強く伸びてV。重賞初挑戦で初制覇を達成した。19年以来、5年ぶりに7月7日開催となった
七夕賞を制した戸崎圭は8日が44歳の誕生日。岡部幸雄に並ぶ
七夕賞4勝目を飾り、「勝てたことをうれしく思います。ケガなく、一つ一つ大事に乗って、勝ち星を積み上げられたら」と満面の笑みで語った。
レースは
バビットが逃げて、前半5F通過が57秒3のハイペース。鞍上は「ペースが速くなると思って中団からこの馬のリズムで走らせた。僕が追いだしを間違わなければ、いい脚を使えると思った」と振り返る。読み通りの展開で、仕掛けるタイミングも完璧だった。「最後はしっかり伸びてくれた。強かったです」と相棒をたたえた。
名門・藤沢和厩舎からデビューした
ディープインパクト産駒の素質馬。藤沢和師の引退により友道厩舎に転厩したが、体質の弱さなどがあり、軌道に乗るまでに時間がかかった。5歳夏でのタイトル初奪取。戸崎圭は「乗りやすく、先行力もあり、どんな競馬もできる」とセールスポイントを挙げる。
友道師は所属する東京サラブレッドクラブのホームページで「堂々たる走りっぷりからまだ上を意識しても良さそうです。予定通り
新潟記念(9月1日・新潟)に向かう予定」と今後のプランを明かした。さらに上のステージに向けて、大きな1勝となった。
提供:デイリースポーツ